2022年シーズンからサンフレッチェ広島の監督に就任したドイツ人、ミヒャエル・スキッベ監督。
母国であるドイツのクラブをはじめ、6カ国のクラブで指揮を執っています。
2022年で57歳を迎えるミヒャエル・スキッベ監督がトップチームの初監督を務めたのが24年前なのをご存知でしょうか。
コーチ時代を含めると4半世紀以上が経つ、57歳にしてベテラン指導者です。
今回の記事では、そんなミヒャエル・スキッベ監督の現役時代や戦術、システムなどについて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
今回の記事ではわかることは以下の内容です。
この記事でわかること
〇ミヒャエル・スキッベ監督の来日がJリーグ開幕に間に合わなかった
〇ミヒャエル・スキッベ監督の現役時代について
〇ミヒャエル・スキッベ監督のフォーメーション、戦術、システムについて
この記事の信憑性は以下の内容です。
この記事の信憑性
〇小学生からサッカーをはじめ社会人リーグでもプレー
〇大学時代は指導者を目指し、地元クラブのコーチや教員免許を取得
〇現在は金融関係の企業に勤めています
ミヒャエル・スキッベ監督のプロフィール
⚽️ミヒャエル・スキッべ 監督 就任のお知らせ⚽️
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) November 25, 2021
2022シーズンの監督として、ミヒャエル・スキッべ氏の就任を決定いたしました‼️
経歴やコメントなどは、公式HPをご覧ください。
⏩https://t.co/jjSWMEFB06#sanfrecce pic.twitter.com/HKHlq6ysTc
まずは基本情報としてプロフィールを紹介します。
名前 | ミヒャエル・スキッベ (Michael Skibbe) |
生年月日 | 1965年8月4日(57歳) |
出身地 | ドイツ ノルトライン=ヴェストファーレン州 ゲルゼンキルヒェン |
肩書 | サンフレッチェ広島監督 |
身長 | 180cm |
ポジション | FW |
出身地であるノルトライン=ヴェストファーレン州ゲルゼンキルヒェンは内田篤人さんも所属していたシャルケ04のホームタウンです。
地元に名門クラブがあるのは、うれしいですよね。
Jリーグ開幕後に来日!?

昨シーズンまで、サウジアラビアの名門クラブであるアル・アインFCで指揮を執っていました。
そして、2022年シーズンからサンフレッチェ広島の監督に就任することが決まっていましたが、新型コロナウイルスにより入国規制のため来日が遅れました。
そのため、3/1に来日し、3/5からチームに合流しました。
監督就任初年度の場合、自身の思い描く戦術と現有戦力を把握し、最も適切なシステムや戦術の落とし込みをしなければなりません。
そのような調整をするためにキャンプ地で練習やプレーシーズンマッチをこなします。挑戦する時間も無く、チーム合流の翌日の第3節から指揮を執りました。
このような状況下でスタートした2022年シーズンですが、第32節終了時点で3位とACLへの出場権を獲得可能な位置にいます。
ベテラン監督のさすがの手腕とですね。
2023年シーズンも契約更新
2022年シーズンはコロナの影響もあり、チームへの合流が遅れてしまいましたが、リーグ戦3位、ルヴァンカップ優勝、天皇杯準優勝と見事に結果を残しました。
素晴らしい成績を残したことにより、2023年シーズンも契約更新したと報道されました。
契約更新されたのであれば、2023年シーズンの活躍に期待したいですね。
【広島】スキッベ監督契約更新 J1で3位、天皇杯準V、ルヴァン杯初制覇と躍進のシーズン#ミヒャエル・スキッベ #スキッベ監督 #sanfrecce #jleague #Jリーグ https://t.co/OArljymi29
— 日刊スポーツ (@nikkansports) November 6, 2022
ミヒャエル・スキッベ監督の現役時代

57歳ですでに指導者としてのキャリアは30年以上と若くから、指導者の道を歩んでいるミヒャエル・スキッベ監督。
実はドイツブンデスリーガのシャルケ04でプロデビューした経歴を持ちます。
シャルケ04のユースからトップチームへ
1984年シーズンから1986年までドイツの古豪シャルケ04でプレーしていました。
ノルトライン=ヴェストファーレン州ゲルゼンキルヒェンをホームタウンにしていたミヒャエル・スキッベ監督にとっては地元の有名クラブということになります。
シャルケ04のユースとして活躍し、トップチームに昇格しました。
将来を期待された有望選手でしたが、怪我の影響により、20第前半で引退を決意します。
ドイツ代表(U-18)
1984年(19歳)でシャルケ04デビューする前に年代別のドイツ代表選手に選出されており、18試合に出場し、8得点をマークしています。
年代別とはいえ、代表選手に選出されるほどの実力を持った選手だったとは意外ですね。
ミヒャエル・スキッベ監督の指導歴・監督歴は?

怪我の影響により若くして現役生活に終止符を打つことを決断したミヒャエル・スキッベ監督。
その後のキャリアはどのように気づかれたのでしょうか。
指導歴
〇シャルケ04 U-19 監督(1987年~1989年)
〇ボルシア・ドルトムント U-19 監督(1994年~1997年)
〇ボルシア・ドルトムントⅡ 監督(1997年~1998年)
〇ボルシア・ドルトムント 監督(1998年~2000年)
〇ドイツ代表 コーチ(2000年~2004年)
〇ドイツ U-18/U-20代表 監督(2004年~2005年)
〇バイエル・レバークーゼン 監督(2005年~2008年)
〇ガラタサライSK(トルコ) 監督(2008年~2009年)
〇アイントラハト・フランクフルト 監督(2009年~2011年)
〇エスキシェヒルスポル(トルコ) 監督(2011年)
〇ヘルタ・ベルリン 監督(2011年~2012年)
〇カルデミル・デミル・チェリク・カラビュックスポル(トルコ) 監督(2012年)
〇グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ(スイス) 監督(2013年~2015年)
〇エスキシェヒルスポル(トルコ) 監督(2015年)
〇ギリシャ代表 監督(2015年~2018年)
〇ボルシア・ドルトムント U-19 監督(2019年~2020年)
〇アル・アインFC(サウジアラビア) 監督(2020年~2021年)
〇サンフレッチェ広島(日本) 監督(2022年~)
欧州を中心に代表監督を含めてさまざまなクラブで監督経験を積んでいますね
サンフレッチェ広島での監督が初来日になります。
それでは、各クラブでの獲得したタイトルになります。成績はどうなのでしょうか。
グラスホッパー・クラブ・チューリッヒ (スイス) | リーグ準優勝 (2013) |
実は、代表を含め10以上のチームで監督として指揮してきましたが、タイトルには恵まれませんでした。
唯一グラスホッパーでリーグ準優勝を果たしています。
ボルシア・ドルトムント
1994年にドルトムントU-19の監督に就任してから、4年後にトップチームの監督に昇格します。
当時のブンデスリーガ最年少監督として、話題となりました。
就任初年こそは4位とまずまずの成績を残しますが、翌シーズンの途中で解任となります。
ドイツ代表のコーチ
ドルトムントを解任となりましたが、2000年7月からルディ・フェラー監督のもとでコーチとしてワールドカップに参戦します。
2002ワールドワールドカップでは怪物ロナウドやロナウジーニョ、リバウドを要するブラジルに決勝戦で敗れるものの、前評判を覆し、準優勝を収めます。
オリバーカーンの最少失点数やロナウドの大五郎カット、ベッカムヘアーなど何かと話題が多い大会でした。
怪我人が続出し、満足のいくメンバーが集められなかった中で、決勝戦まで導く監督の懐刀として大きな活躍をしました。
降格させてしまった
若手の指導に定評があるミヒャエル・スキッベ監督ですが、実は何度かクラブを降格させるきっかけを作ってしまいます。
フランクフルト、ヘルタ・ベルリンなどはミヒャエル・スキッベ監督が指揮をしていましたが、成績不振によりシーズン途中で解任となり、その後、降格してしまっています。
また、ギリシャ代表を指揮していた際には、ワールドカップ出場を逃してしまいます。
若手の育成には定評がある
監督としてタイトルには恵まれていないミヒャエル・スキッベ監督ですが、若手の成長には定評があります。
シャルケ04・ドルトムントのユース、世代別のドイツ代表の指導に加え、トップチームを指揮した経験もサンフレッチェ広島での快進撃につながっていると考えられます。
その能力をサンフレッチェ広島も必要として、ミヒャエル・スキッベ監督を招へいしたようです。
招聘理由について、簡単にご説明いたします。我々がさらに上にいこうとするなか、スキッベ監督のような豊富な経験を、チームに落とし込む必要があると考えました。若手選手を育成し、中堅、ベテラン選手がさらなる飛躍を期すこと、そして、勝負にこだわる攻撃的なサッカーを志向すること。今のチームをベースに、さらなる進化、強化を促すこと。加えて、スキッベ監督の非常にオープンマインドな人柄も含めて、共感して前進できる方だと思い、招聘いたしました。
引用元:サンフレッチェ広島HP
フォーメーションや戦術、システムは?

若手の育成に定評のあるミヒャエル・スキッベ監督のフォーメーションやシステムはどのようなものなのでしょうか。
フォーメーションは?
サンフレッチェ広島では3-4-2-1を基本フォーメーションとして使用します。
フランクフルト時代は4-2-3-1を使用しており、ギリシャ代表時代はすでにこのフォーメーションは使用していました。
3-4-2-1は中央に人数を集めたポジショナルプレー、前線からのハイプレスが特徴としてあります。
このフォーメーションはミヒャエル・スキッベ監督の特徴も活かせるものとなります。
戦術は?システムは?
ミヒャエル・スキッベ監督の基本戦術は前線からのハイプレスと中盤でのポジショナルプレーになります。
そのため、最終ラインからパスを繋ぎながら敵陣への侵入、ボールを失っても中盤の選手のおよびFWからプレスバックで奪い返してのショートカウンターを仕掛けます。
しかし、極端なハイプレスや圧倒的なポゼッションというわけではなく、バランスの取りながら進めている印象です。
ミヒャエル・スキッベ監督の評価は20/25点
それでは、デスラジおじさんなりの評価をしていきます。

ポイント
〇戦術:ハイプレス、ポゼッションを基本戦術としており、広島の選手には落とし込みやすい
〇コミュ力:外国人監督であるが、通訳の力を借りながら、円滑なコミュニケーションをとっている
〇采配:サンフレッチェ広島では後半に得点を重ねているが、これまでの成績から3と評価します
〇選手の成長:ユースチーム、トップチームの監督経験が長く、若手の成長には定評がある
〇魅力:Jリーグの環境に慣れていけばさらなる活躍が期待できます
ミヒャエル・スキッベ監督についてもっと知りたい方は本がおすすめ!
ミヒャエル・スキッベ監督の本は見つけることができませんでしたので、見つけ次第、更新します。
まとめ
今回の記事では、ミヒャエル・スキッベ監督の現役時代や戦術、システムなどについて紹介しました。
今後の活躍にも期待したいですね。
参考URL
https://www.sanfrecce.co.jp/team/staff/detail/85
https://www3.targma.jp/sigmaclub/2021/11/25/post7339/
https://www.footballchannel.jp/2020/04/01/post369056/
https://www.sanfrecce.co.jp/news/team/6810