監督紹介

【2023年版】FC東京のアルベル監督はバルセロナ下部組織のスカウトだった?経歴や戦術などをまとめてみました

高校三冠を達成した青森山田高校のエースだった松木玖生選手や日本代表の長友佑都選手がが所属していることでも話題のFC東京。

そして2022年からこのFC東京の監督に就任したアルベル・プッチ・オルトネダ監督に注目が集まっています。

スペイン出身のアルベル監督ですが、まだまだ謎に包まれている人物です。

今回の記事ではFC東京の監督に就任したアルベル監督の経歴や戦術などを紹介しますのでぜひ最後までご覧ください。

今回の記事ではわかることは以下の内容です。

この記事でわかること

〇アルベル監督の経歴について
〇アルベル監督の戦術や好みの選手について
〇アルベル監督のプライベートについて

この記事の信憑性は以下の内容です。

この記事の信憑性

〇小学生からサッカーをはじめ社会人リーグでもプレー
〇大学時代は指導者を目指し、地元クラブのコーチや教員免許を取得
〇現在は金融関係の企業に勤めています

アルベル監督のプロフィール

まずは、アルベル監督の基本情報としてプロフィールを紹介します。

名前アルベル プッチ オルトネダ
Albert Puig Ortoneda
愛称アルベル
生年月日1968年4月15日(54歳)
出身地スペイン カタルーニャ州カンブリス
肩書FC東京監督

多くの方が「アルベルト」と呼んでいますが、実は「Albert」の「t」は発音しないため、「アルベル」が正しいです。

これから監督を呼ぶときは「アルベル」と呼ぶと喜ぶかもしれませんね。

アルベル監督はラ・マシアの元スカウト?

アルベル監督はとてもユニークな経歴を持っていますので、紹介します。

スカウトとしての実績は?

リオネル・メッシやイニエスタ、シャビ、ブスケッツなど下部組織から一流選手を育成し、世界最高峰のクラブのひとつであるFCバルセロナ。

実はアルベル監督はバルセロナの下部組織であるラ・マシア(下部組織の名称)のスカウトやコーチをしていました。

下部組織出身の選手を多く起用しているバルセロナにおいては最も重要なポストの一つと言えます。

アルベル監督は2003年~2014年までラ・マシアのスカウトやコーチをしていました。

この時期のラ・マシアにはピケ(2001-2004)やブスケッツ(2007-2008)など2022年現在でもバルセロナのトップチームで活躍している選手が在籍していました。

久保建英との関係は?

久保建英選手やアンスファティ選手を発掘し、入団させたとも言われており、日本との接点もあったようです。

10歳だった久保建英をバルサは獲得しましたが、それを決めたのが当時アカデミーダイレクターを務めていた私でした。

引用元:FC東京HP

アルベル監督の指導歴や経歴について

アルベル監督のバルセロナでの経歴を紹介しましたが、そのほかの経歴についても紹介します。

経歴まとめ

〇Turo School U14コーチ(1984~1988年)
〇FC Cambrils アカデミーコーチ(1988~1992年)
〇Cambrils Football School アカデミーコーチ(1995~2001年)
〇Reus Deportivo U14コーチ(2001~2003年)
〇FC Barcelona スカウト(2003~2005年)
〇FC Barcelona アカデミーコーチ(2005~2010年)
〇FC Barcelona アカデミーダイレクター(2010~2014年)
〇ガボン共和国 テクニカルダイレクター(2014~2015年)
〇Cordoba CF外部 アカデミーダイレクター(2015~2017年)
〇De Anza Force テクニカルダイレクター(2016~2019年)
〇Athletico Petro Luanda アドバイザー(2017~2020年)
〇New York City FC ヘッドコーチ(2018~2019年)
〇アルビレックス新潟 監督(2020~2021年)
〇FC東京 監督(2022~)

バルセロナでの活動を終えてからは、スペインを出てさまざまな国のクラブや代表に携わっています。

そして、なにより特徴的なのが、Jリーグのアルビレックス新潟で監督に就任するまで、監督経験がなかったことです。

監督経験の無い外国人を監督として連れてきたのは素直にすごいと思いました。

監督になろうと思ったきっかけ

さまざまな役職を歴任したのち、ニューヨーク・シティでの経験が監督として活動を始めるきっかけとなりました。

ニューヨーク・シティへは、ジョゼップ・グアルディオラ(元バルサ監督、現マンチェスター・シティ監督)の右腕を長く務めたドメネク・トレントが監督に就任する際、「一緒にやらないか」と誘ってくれました。2年間、トレントをサポートするなかで、自分も監督をしたいという気持ちが芽生えました。

引用元:FC東京HP

グアルディオラの右腕の右腕ってことなんですかね。

仮にそうだとしてもかなりの実績を持った方から認められていたということになります。

なぜアルビレックス新潟はアルベル監督を起用したの?

Jリーグのクラブとして外国人監督を起用するにあたり、リスクを考慮しなければなりません。

言葉の問題があるのは当然として監督の家族を含めて日本の気候や習慣、選手の特徴に慣れる必要があります。

そのような中でなぜアルビレックス新潟は監督経験の無いアルベル監督を起用したのでしょうか。

ひとつの可能性として、先ほど紹介したドメネク・トレント監督が関係していると考えられます。

実は2019年シーズン終了時にアルビレックス新潟はドメネク・トレント監督の獲得に乗り出していたようです。

しかし、交渉はうまくいかず、ドメネク・トレント監督はブラジルのフラメンゴに行ってします。

その時にニューヨーク・シティに誘ったアルベル監督と交渉することになったのではないでしょうか。

アルベル監督自身も監督志望でしたし、久保建英選手をスカウトしていましたので、日本との関りも全くなかったわけではありません。

真相は定かではありませんが、一つの可能性としてはあるのではないでしょうか。

アルベル監督の戦術やフォーメーションは?

ここまでアルベル監督のユニークな経歴について紹介しましたが、監督としての手腕はどうなのでしょうか。

フォーメーションは?

アルビレックス新潟時代は4-2-3-1を多用していましたが、FC東京では4-1-2-3を基本フォーメーションとしています。

戦術は?

やはりバルセロナでの活動が長いだけあり、基本的な戦術はボールポゼッションを高く保つようなポジショナルプレーです。

また、ボールを奪われた際にはボール保持者をすぐに囲い込み、奪い返すことでよりボール支配率を高めます。

つまり、攻撃時も守備時もグアルディオラがバルセロナの監督をしていた当時の戦術に近いものとなります。

実際にホーム・アウェイ、勝敗に関係なくほとんどの試合でボール支配率が50%を超えています。

好みの選手は渡邊凌磨?

アルベル監督は若手の選手を積極的に起用しています。

2022年シーズンは青森山田高校で活躍した松木玖生選手を多く起用しています。

そんな中で名指しで評価したのが、渡邊凌磨選手です。

凌磨は私が求める選手像のひとつです。本職はMFですが、ときにウイングのようなプレーをし、ときにサイドバックのようなプレーもできる。ボール保持に関しては、まだまだ改善の余地がありますが、非常に良くやってくれています。

引用元:FCTOKYOFANZONE

あくまでも求める選手像のひとつですので、アルベル監督が理想とする選手の完成形ではありませんが、好みの選手と言えるのではないでしょうか。

アルベル監督の評価は20/25点中

ここまでアルベル監督の経歴や戦術など紹介しましたが、デスラジおじさんなりの評価も紹介します。

個人的な見解ですので、温かい目で見守ってください。

ポイント

〇戦術:ボール保持率を見ればバルセロナイズムの戦術を落とし込めつつあるのがわかる
〇コミュ力:選手と個別に対話することで密な関係構築をしている。そのため戦術の落とし込みも早い
〇采配:監督としての経験値が浅くこれからに期待
〇選手の成長:高卒ルーキーなど若手選手の積極的な起用により若返り化が進んでいる
〇魅力:監督経験の少なさは弱点でもあるが見方を変えれば大きな魅力である

アルベル監督の家族は?

アルベル監督には娘さんがいるようです。

長友佑都選手の隣に写っている方が娘さんなのでしょうか。

その他の家族の情報については随時更新していきます。

アルベル監督についてもっと知りたい方は本がおすすめ!

アルベル監督についてもっと知りたい方はこちらの本がおすすめです。

アルベル監督がFCバルセロナの育成年代のスカウトをしていた際のものになります。

監督だけでなく、クラブのことを知りたいのであればスカウトやお育成年代の育て方を知ることは重要です。

アルベル監督だけでなく、監督やクラブ経営に興味のある方にはぜひおすすめしたいです。

まとめ

今回の記事では2022年からFC東京の指揮を執るアルベル監督について経歴や戦術などについてまとめました。

世界中のトップレベルの選手を集めているバルセロナの育成年代であるラ・マシアのスカウトやコーチを歴任した珍しい経歴の持ち主でもありました。

そこで培った経験や実績をもとに今後もJリーグにより良い影響を与えてくれることに期待しています。

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