2022年シーズンの序盤は苦戦したもののACLでは決勝戦にまで駒を進めた浦和レッズ。
そんな浦和レッズを2021年から指揮しているリカ将ことリカルド・ロドリゲス・スアレス監督。
J1リーグでの優勝経験こそないものの、就任初年度に天皇杯優勝とタイトルを獲得しています。
そんなリカ将ですが、巷では解任の噂などがありますが、本当なのでしょうか。
今回の記事では解任の噂や監督としての戦術やこれまでの経歴、家族についてもまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
今回の記事ではわかることは以下の内容です。
この記事でわかること
〇解任の噂について
〇監督になるまでの経歴について
〇監督としての成績や戦術、好みの選手
この記事の信憑性は以下の内容です。
この記事の信憑性
〇小学生からサッカーをはじめ社会人リーグでもプレー
〇大学時代は指導者を目指し、地元クラブのコーチや教員免許を取得
〇現在は金融関係の企業に勤めています
リカルドロドリゲス監督のプロフィール
まずは基本情報としてリカルドロドリゲス監督のプロフィールを紹介します。
名前 | リカルド・ロドリゲス・スアレス (Ricardo Rodríguez Suárez) |
愛称 | リカ将 |
生年月日 | 1974年4月3日(48歳) |
出身地 | スペインアストゥリアス州オビエド |
身長・体重 | 180cm・78kg |
リカ将の由来は試合中のリカルドロドリゲス監督の様子から、将軍や大将などが連想されたことによります。
確かに選手を鼓舞している姿や闘争心溢れす姿は将軍や大将と呼ばれるのにふさわしいかもしれませんね。
リカルドロドリゲス監督は解任?

先取まとめ
1.中断前16戦2勝9分5敗、15位
2.リカルドロドリゲス監督解任の噂が・・・
3.中断後9戦6勝2分1敗、8位
4.解任の噂が消滅し始める
中断前時点で、16戦中2勝9分5敗で15位と勝ちきれない試合が続きました。
2021年シーズンは9分だったのと比較するとやはり、勝ちきれていないのがわかります。
特徴的なのは、16戦中15得点、16失点と得点力不足に悩む結果となりました。
そのことにより浦和レッズファンからリカルドロドリゲス監督がそろそろ解任ではないかと噂になりました。
しかし、中断明けからはリーグ戦9試合で6勝2分1敗、21得点、8失点、8位と安定した守備はそのまま、得点力不足を解消したことにより連戦連勝と盛り返しました。
それにより一時はそろそろ解任かという声も小さくなってきました。
10月31日追加内容(退任について)
浦和レッズは、リカルド ロドリゲス監督と、2022シーズンをもって監督職を解除することに合意いたしました。
— 浦和レッズオフィシャル (@REDSOFFICIAL) October 31, 2022
また、同監督と共にチームを率いた小幡直嗣コーチ兼通訳につきましても、来季の契約を更新しないことで合意いたしましたので、併せてお知らせいたします。https://t.co/TZ1QpINtpV pic.twitter.com/zj28FMfCFE
2022年10月31日にリカルドロドリゲス監督の退任が発表されました。
最終節を残し、リーグ戦は8位、そのほか天皇杯やルヴァンカップなどの主要タイトルも取り逃しています。
一時は降格圏内にいた浦和レッズをシーズン中盤から立て直し、順位を上げたことやACLの決勝戦に進出しており、タイトル獲得が期待されていましたが、退任となりました。
リカルドロドリゲス監督の現役時代は?

先取まとめ
〇レアルオビエドのユースチームで大怪我を負う
〇プロを諦め指導者の道へ
〇スポーツ専攻で学士、博士号を取得
プロの選手としての経験を経てから監督としてキャリアを積んでいく方が多いです。
スペイン出身のリカ将ですが、多くの監督と同じようにプロとしての経験はあるのでしょうか。
レアルオビエドのユースチーム所属
リカ将はもともとスペインのレアルオビエド(2022年スペイン2部)のユースチームに所属していました。
当然、プロを目指していたリカ将ですが、1991年(17歳)で左膝十字靱帯を断裂する大けがを負ったことで指導者を目指すようになります。
大学生リカルドロドリゲス
怪我の影響から指導者を目指し始めたリカ将ですが、1994年(20歳)からア・コルーニャ大学、オビエド大学でスポーツ科学を専攻、博士号も取得しました。
スペインのユースチームに所属していた選手ですので、本気でプロを目指していました。
そんな選手がプロを諦めてから、指導者として必要な能力を身につけるまでの判断の早さは、監督としての活躍にも影響しているのかもしれませんね。
リカルドロドリゲス監督の指導歴は?

先取まとめ
〇リカ将はスペインを中心にコーチや監督を経験
〇一時はフロントに入るも再度、監督して活動
〇スペイン人監督らしい攻撃的なサッカーを目指す
〇好みの選手は前所属クラブから引き抜く?
それではリカ将の指導歴を紹介します。
実は24歳から指導者として活躍しているため、すでに20年以上と長い指導歴になります。
所属クラブと成績
所属クラブ
〇レアル オビエド リザーブチームアシスタントコーチ/スペイン(1998)
〇レアル オビエド アシスタントコーチ/スペイン(2001)
〇レアル マドリード メキシコ アカデミーダイレクター(2003)
〇ジローナFC ヘッドコーチ/スペイン(2006)
〇マラガCF アシスタントコーチ/スペイン(2007)
〇マラガCF スポーツマネージャー/スペイン(2008)
〇サウジアラビアサッカー協会テクニカルアドバイザー(2011)
〇サウジアラビアサッカー協会テクニカルアドバイザー兼代表チームスタッフ(2012)
〇U-17サウジアラビア代表監督(2013)
〇ジローナFC 監督/スペイン(2013)
〇ラチャブリーFC監督/タイ(2014)
〇バンコク・グラスFC監督/タイ(2014-2015)
〇スパンブリーFC監督/タイ(2016)
〇徳島ヴォルティス監督(2017-2020)
〇浦和レッズ監督(2021-)
スペインのクラブを中心にアシスタントコーチや監督、代表チームのテクニカルアドバイザーを歴任してきました。
実は2008年(34歳)の時に一度、監督業を辞めて、強化部門であるフロントの仕事をしていました。
しかし、監督業への興味の方が強く、再び、指導者としてのキャリアを歩むようになります。
主な成績やタイトル獲得は以下の内容となります。
成績
〇ジローナFC(2006年):プレーオフに勝利し、セグンダ・ディビシオンB(スペイン3部)昇格
〇マラガ(2007年):ラ・リーガ(スペイン1部)昇格
〇徳島ヴォルティス(2020年):J2優勝し、J1昇格
〇浦和レッズ(2021年):天皇杯優勝
〇2020年J2リーグ優秀監督賞
〇2021年J1リーグ優秀監督賞
タイのクラブからJリーグに来る前にサウジアラビアに戻るのか、それとも中国に行くのかいくつか選択肢がありました。
しかし、日本のクラブは社長やオーナーがクラブのプロジェクトに興味を持っていることからJリーグの監督になることを選びます。
戦術や好みの選手
Jリーグでの監督経験は通算で6年目となるリカ将。
2017年から4年間は在籍した徳島ヴォルティスの時から使用している戦術や好みの選手についてまとめます。
基本フォーメーション
徳島ヴォルティス時代から基本的なフォーメーションは4-4-2や3-4-2-1を採用しています。
2022年シーズンは4-4-2を多用しており、攻撃時には可変的な3-4-2-1を採用している印象です。
リカルドロドリゲス監督の目指すサッカー
リカ将にはスペイン出身の監督らしい目指すサッカー像があります。
目指すサッカー
〇コレクティブ(組織的)なサッカー
〇人とボールが動くダイナミックなサッカー
〇魅力あるアグレッシブなサッカー
イタリアのカテナチオと呼ばれる守備的なサッカーやドイツのような効率的で組織的なサッカーなど国によってそれぞれに特徴があります。
リカ将の出身であるスペインではパスで崩すコレクティブな中にテクニカル選手を配置し、より情熱的に多くの得点が生まれるサッカーが好まれます。
スペインを中心にサッカーを学んできたリカ将も当然、そのようなサッカーを目指します。
リカルドロドリゲス監督の戦術
目指すサッカーはわかりましたが、具体的にどのような戦術なのでしょうか。
基本戦術
〇ボール保持率を上げ、自分たちのペースで攻撃をするポジショナルプレー
〇攻撃時には流動的になるポジショニング
〇ミドルレンジからの守備
〇相手の戦術を読んでの対応
基本的にはカウンター中心としたサッカーではなく、ディフェンスラインから中盤そして前線へパスを回しながら攻めていく戦術を中心としています。
そして、パスを効率的に回し、テクニカルが動きやすいポジションをとれるように攻撃時には3-4-2-1のような形にポジショニングを変えていきます。
ボールを奪われた際にはハイプレスよりも、一旦、自陣に戻りしっかりとした守備を形成し対応をします。
最後にリカ将は相手チームの戦術によってチーム戦術を少し変更するのも特徴です。
リカルドロドリゲス監督の好みの選手
リカ将の戦術を遂行するのに必要な選手がいます。
好みの選手
〇前線や中盤に正確なボールを供給できるセンターバック
〇リカルドロドリゲス監督の戦術を理解しているアンカー
〇正確なパスやドリブルで勝負ができるテクニカルな選手
まずはリカ将のポジショナルなサッカーを実行するには攻撃のスタートであるDFからのパスにあります。
2021年シーズンから加入したショルツ選手や岩波選手がこのポジションを担っています。
次にアンカーですが、ここには徳島ヴォルティス時代からのリカ将のサッカーを体現してきた岩尾選手を起用しています。
また、流通経済大学から加入し、2022年シーズン精力的に稼働している伊藤選手を起用しています。
最後にテクニカルな選手には小泉選手や江坂選手、松尾選手などがいますが、一番は2022年シーズンから加入したモーベルグ選手への期待が大きいのではないでしょうか。
ドリブル突破からシュートまで一人で完結できる選手であり、リカ将の目指すサッカーを体現できる選手です。
リカルドロドリゲスの評価は21/25点

ここまでの内容からリカ将の評価をします。
おじさんの主観的な評価ですので、温かい目で見守ってください。

ポイント
〇戦術:リカ将の表現したいポジショナブルなサッカーや相手に合わせる戦術は高く評価したいが選手への浸透に時間を要している
〇コミュニケーション:選手個人と個別に対話することで密にコミュニケーションをとっている
〇采配:試合ごとに選手を大幅に変更したり交代選手の活躍が目立つ
〇選手の成長:加入選手の多くがJ2やJ3もしくは大学生であり、積極的に起用している
〇魅力:Jリーグでは数少ないヨーロッパ系の監督であり、これからの期待大
リカルドロドリゲス監督の家族は?

最後にリカ将の家族についての情報も紹介します。
リカ将は結婚しており、小学校を卒業した息子さんがいます。
とてもきれいな奥さんとイケメンな息子ですね。
2017年に徳島ヴォルティスに来た時には、タイに家族を残してきていましたが、2022年現在は家族そろって日本にいるようです。
リカルドロドリゲス監督についてもっと知りたい方は本がおすすめ!
サッカーの監督に興味がある方はこちらも参考になりますよ!
また、サッカーの監督に興味がある方はこちらも参考になりますよ!
リカルドロドリゲス監督の著書が書かれればすぐに更新します。
まとめ
今回の記事では徳島ヴォルティスをJ1へ昇格させ、現在では浦和レッズの監督を務めるリカ将こと、リカルド・ロドリゲス・スアレス監督についてまとめました。
一時は解任の噂が流れるもののスペイン人らしい戦術や情熱で活躍を続けています。
今後の活躍にも期待したいですね。
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