2022年6月から清水エスパルスの新監督として来日したゼ・リカルド監督。
2022年シーズン開幕から苦戦していたが、この状況を打開するためにブラジル人監督をシーズン途中で就任させました。
母国以外での監督経験がなく、監督としてのキャリアも長くはない外国人監督の突然の就任に驚かれた方も多いのではないでしょうか。
今回の記事ではまだまだ謎に包まれているゼ・リカルド監督の経歴や戦術、評価などを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
今回の記事ではわかることは以下の内容です。
この記事でわかること
〇ゼ・リカルド監督の経歴について
〇ゼ・リカルド監督の戦術について
〇ゼ・リカルド監督の成績について
この記事の信憑性は以下の内容です。
この記事の信憑性
〇小学生からサッカーをはじめ社会人リーグでもプレー
〇大学時代は指導者を目指し、地元クラブのコーチや教員免許を取得
〇現在は金融関係の企業に勤めています
ゼ・リカルド監督のプロフィール
ゼ リカルド監督 契約更新のお知らせ
— 清水エスパルス公式 (@spulse_official) November 23, 2022
エスパルスは、ゼ リカルド監督と契約を更新し、2023シーズンも引き続き指揮を執ることとなりましたので、お知らせいたします。https://t.co/WSJL8MGMlG#spulse pic.twitter.com/cOxh6RX2V9
まずは基本情報としてプロフィールを紹介します。
名前 | ジョゼ・リカルド・マナリーノ José Ricardo Mannarino |
愛称 | ゼ・リカルド |
生年月日 | 1971年3月13日(51歳) |
出身 | ブラジル・リオデジャネイロ |
身長 | 180cm |
肩書 | 清水エスパルス監督 |
家族 | 妻、息子 |
ゼ・リカルド監督はイタリアからの移民二世で、本名はジョゼ・リカルド・マナリーノとなります。
なぜ、ゼ・リカルドと呼ばれているかというと、ブラジルでは、「ジョゼ」を「ゼ」と短く呼びます。
そのため、日本でもゼ・リカルドと表記されることが多いです。
ゼ・リカルド監督が電撃就任!?その裏側とは?
先取まとめ
〇指導者としてのキャリアを求めて
〇家族を異文化に触れされたい
〇一晩で清水エスパルス行きを決める
ゼ・リカルド監督は2022年シーズン途中からの就任でした。
そして、就任直前までヴァスコ・ダ・ガマで監督として活躍しており、退団するまで負けなしでした。
そのような状態の中でなぜ、清水エスパルスの監督に就任したのでしょうか。
指導者としてのキャリア
まずは、監督としてのキャリアや指導歴のためと考えられます。
指導者として活動を始めてからほとんど母国ブラジルのクラブを指揮してきました。
そんな指導歴に海外クラブでの指導を通じて新たな挑戦やキャリア形成を考えているのではないでしょうか。
家族のために異文化に触れる
もう一つの要因としては家族のための移籍です。
グローバル化が進む現代において、海外での生活は人生の中で貴重な経験となります。
そんなことを考えてなのか、家族のためを想い海外の異文化に触れさせたいようです。
「海外での仕事は、自分のプロキャリアで大きなプラスになるし、私の決断をいつも後押ししてくれる家族にとっても、異文化に触れて別の言語を学ぶ機会になると確信していたからね」と、以前からブラジル国外での監督業挑戦を検討していたことも明かしている。
引用元:FOOTBOLLTRIBE
そして、一番驚くのは、決断までの時間の無さです。
「残念ながらたった一晩で、ヴァスコ・ダ・ガマを去ることを決断しなければならなかった。正直言って、プロの監督として最も難しい決断のひとつだ」とコメント。
引用元:FOOTBOLLTRIBE
清水エスパルスは残留から抜けた!?
Jリーグにおいて清水エスパルスが降格したのは2016年のたった一度です。
2022年シーズン16節終了時点で16位と降格圏に沈んでおり、再び、J2への降格の危機に瀕していました。
しかし、Jリーグ再開の第17節からゼ・リカルド監督が指揮をとり始め、第30節時点で12位と降格圏からの脱出に成功した。
とはいえ、降格圏の16位のクラブとは2ポイント差とまだまだ安全圏ではないことから今後のゼ・リカルド監督の手腕に注目したいですね。
ゼ・リカルド監督が就任してからは5勝、6敗、4分とシーズン序盤と比べると勝率が向上しています。
ゼ・リカルド監督の経歴は?
先取まとめ
〇指導者としてのキャリアを求めて
〇家族を異文化に触れされたい
〇一晩で清水エスパルス行きを決める
それではゼ・リカルド監督の監督歴や経歴について紹介します。
元フットサル選手!?
ゼ・リカルド監督はサッカーもしていましたが、フットサルもしており、どちらもプロを目指していました。
フットサルが身近にあるのはブラジルって感じがしますね。
オラリオというリオの小さなサッカーチームに半年だけ在籍していましたが、その後はフットサルに転向します。
21歳からはフットサルのヴィジャ・イザベルでプレーし、ベスト選手に選ばれるほどの実力でした。
そして、25歳で引退をします。
教員免許を取得し、教育の道へ
ゼ・リカルド監督は大学の体育学部在学中に教員免許を取得し、体育教師として教壇に立っていました。
教員として教えること、監督として指導すること、つまり人に何かを教えることが好きなんだと思われます。
コーチとして活躍
教員として活動をしている中で、21歳から所属していたフットサルのコーチ(ヴィジャ・イザベル)やブラジルの名門であるフラメンゴのユースチームの指導も兼任していました。
そんな中、フラメンゴのユースチームでコピーニャ(ブラジルの若手登竜門的な大会)で優勝を果たします。
この時のメンバーに清水エスパルスに在籍しているホナウドが所属していました。
そんなゼ・リカルド監督の手腕が認められ、まずはトップチームのコーチとなります。
そして、当時のフラメンゴの監督が退任したことにより、コーチから監督へ昇格し、ついにトップチームの監督としてのキャリアがスタートします。
ゼ・リカルドの監督としての成績は?
それでは、ゼ・リカルド監督の監督としての成績を紹介します。
先取まとめ
〇4-1-4-1が理想のフォーメーション
〇南米監督らしい攻撃的なスタイル
指導歴・監督歴
〇2006年:CRフラメンゴ(ブラジル) U-13監督
〇2007年~2008年:CRフラメンゴ(ブラジル) U-15監督
〇2009年:センダスEC(ブラジル) オブザーバー
〇2010年:センダスEC(ブラジル) U-15監督
〇2011年~2012年:センダスEC/アウダックス・リオEC(ブラジル) U-17監督
〇2012年~2014年:CRフラメンゴ(ブラジル) U-15監督
〇2014年~2016年:CRフラメンゴ(ブラジル) U-20監督
〇2016年~2017年:CRフラメンゴ(ブラジル) 監督
〇2017年~2018年:CRヴァスコ・ダ・ガマ(ブラジル) 監督
〇2018年:ボタフォゴFR(ブラジル) 監督
〇2019年:フォルタレーザEC(ブラジル) 監督
〇2019年:SCインテルナシオナル(ブラジル) 監督
〇2021年:カタールSC(カタール) 監督
〇2022年:CRヴァスコ・ダ・ガマ(ブラジル)監督
2016年にサンパウロユースカップ(ユースチーム)、2017年にカンピオナート・カリオカ(リオデジャネイロ州選手権)の優勝をしています。
個人としては、2018年にカンピオナートカリオカ年間最優秀監督賞を受賞しています。
フォーメーションは?
ゼ・リカルド監督が理想としているフォーメーションは4-1-4-1です。
この4-1-4-1を基本フォーメーションとし、試合の中で4-4-2や4-2-3-1に可変していくシステムです。
2022年シーズンのヴァスコ・ダ・ガマでは4-2-3-1を基本フォーメーションとしており、そこから4-4-2に可変しています。
清水エスパルスでは基本フォーメーションを4-4-2としており、そこからFWが一枚下がり、4-2-3-1に可変しています。
好んで使うフォーメーションは4-1-4-1。これは状況に応じて、4-3-3にも3-4-3にも変化させることができる。
「4-1-4-1は未来のシステムだと思う」と彼はよくインタビューで言っている。
引用元:SOCCER DIGEST
戦術は?
戦術は南米監督らしい攻撃的なスタイルです。
実際に16節終了時点では、15得点だったところ、第17節から30節時点ではすでに20得点を超えています。
乾選手やピカチュウ選手などの新加入選手もいますが、ゼ・リカルド監督の手腕により向上していると考えられますね。
また、守備時にはゲーゲンプレスのようにプレス強度を高めて、前線から奪い返すような形でも、引いて守る形でもなく、基本フォーメーション通り、ブロックを形成する形の守備です。
ゼ・リカルド監督の家族は?
ゼ・リカルド監督には奥さんと息子さんがいますが、来日した当初はまだ日本には来ていないようです。
しかし、家族を異国の文化に触れさせたいと考えていることから、すでに日本に来ている可能性もあります。
いずれにせよ、そのうち日本に家族を連れてくることと考えられます。
ゼ・リカルド監督の評価は19/25点
それでは、最後にデスラジおじさんなりの評価をしたいと思います。
ポイント
〇戦術:2018年に優秀監督賞を受けており、清水エスパルスの復調ぶりからも戦術家として評価した
〇コミュ力:権田選手のインタビューから円滑なコミュニケーションが取れているようであるが、まだ様子見
〇采配:采配についても参考となる試合が少ないことから、3と評価
〇選手の成長:ユースチームでの指導歴が長く、多くのブラジル人選手を輩出している
〇魅力:まだまだ日本での実績が未知数であり、監督経験も浅いことから魅力を感じている
ゼ・リカルド監督についてもっと知りたい方は本がおすすめ!
監督業や清水エスパルスに興味を持った方こちらの本がおすすめです。
ゼ・リカルド監督についての本が発売されれば、紹介します。
まとめ
今回の記事ではゼ・リカルド監督の異色の経歴や監督としての戦術や成績などを紹介しました。
ゼ・リカルド監督の就任により清水エスパルスにはどのように変化していくのか楽しみですね。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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参考文献・URL
https://www.s-pulse.co.jp/top_teams/profile/2022/ricardo
https://web.gekisaka.jp/player/?59143-59143-jp
https://football-tribe.com/japan/2022/08/19/250057/
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=111682
https://hochi.news/articles/20220607-OHT1T51016.html?page=1
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=111682
https://www.s-pulse.co.jp/top_teams/profile/2022/ricardo
https://diariojapones.com/taticazericardo/#toc3