2021年シーズンと同様に2022年シーズンも残留争いに巻き込まれているガンバ大阪。
片野坂知宏監督を解任し、松田浩新監督に残留の望みを託しました。
そんな松田浩監督はシーズン途中から監督に就任することが多いことはご存知でしょうか。
今回の記事では、松田浩監督の現役時代や監督として実績、戦術などについて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
今回の記事ではわかることは以下の内容です。
この記事でわかること
〇片野坂知宏監督の解任について
〇松田浩監督の経歴について
〇松田浩監督のフォーメーション、戦術について
この記事の信憑性は以下の内容です。
この記事の信憑性
〇小学生からサッカーをはじめ社会人リーグでもプレー
〇大学時代は指導者を目指し、地元クラブのコーチや教員免許を取得
〇現在は金融関係の企業に勤めています
松田浩監督のプロフィール
明日の横浜FM戦に向けて #松田浩 監督のコメントをお届けします????
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) October 7, 2022
松田監督「マリノスさんという優勝が懸かっているような力のあるチーム相手ではありますが、最初から守って0-0の引き分けを狙うことはないですし、常に勝点3からの逆算で試合に入りたいと思います。」#ガンバ大阪 #GAMBAOSAKA pic.twitter.com/cz97nUbCDU
まずは松田浩監督のプロフィールを紹介します。
名前 | 松田浩(まつだ ひろし) |
生年月日 | 1960.9.2(62歳) |
出身地 | 長崎県長崎市 |
身長・体重 | 181cm/75kg |
肩書 | ガンバ大阪監督 |
ポジション | DF |
2002年にヴィッセル神戸の監督に就任してから20年、そして2022年で62歳となり、Jリーグの監督の中ではベテランです。
身長181cmと当時の選手としては大柄な選手で現役時代は長身DFとして活躍していましたね。
片野坂知宏前監督の解任は決まっていた?
2022年からガンバ大阪の監督として就任した片野坂知宏監督が8/17に解任と発表されました。
ガンバ大阪、サンフレッチェ広島のコーチを経て、大分トリニータでは2016年~2021年まで長期間、監督を務めました。
その後、大きな期待を寄せられてガンバ大阪の監督になった方がなぜ解任になったのでしょうか。
解任の原因は?
解任の要因として成績不振が大きいと考えられます。
2016年当時、J3に所属していた大分トリニータの監督に就任し、初年度でJ2昇格。
2018年にJ2で2位となり、見事に昇格を果たし、就任3年でJ3のクラブをJ1まで昇格させる離れ業を披露しました。
ガンバ大阪はそんな片野坂知宏監督に大きな期待をして、2022年に招へいしました。
しかし、24試合を戦い、5勝7分12敗と思うような結果を残すことができず、降格圏内に沈むこととなってしました。
この結果を受けて、ガンバ大阪は片野坂知宏監督の解任を決断します。
しかしフロントは、チームの雰囲気や、選手から「片野坂監督を勝たせたい」といった前向きな発言も出ていたことから、信頼は揺らいでいないと判断。変革のため、低迷も必要な痛みと捉えていた。ただ6月29日の広島戦以来勝利から遠ざかり、いよいよJ2降格に現実味が。そこで7月30日からの京都、福岡(コロナの影響で延期)、清水戦の3試合で勝ち点6以上を“続投ノルマ”として設定した。結果、2試合で得た勝ち点は1。それでも清水戦の内容が悪くなかったこともあり、試合直後には決断には至らず。翌15日、解任の方向で固まった。
引用元:スポーツ報知
このような内容から解任を早い段階から決めていたとは考えにくいですね。
片野坂知宏監督の解任直前にコーチに就任?
片野坂知宏監督が解任され、同時にコーチだった松田浩さんが監督に就任すると発表されました。
実は、松田浩監督は8/9にガンバ大阪のコーチに就任したばかりでした。
当然、片野坂知宏監督を解任させ、その後任として松田浩監督をコーチとして呼んだのではないかと考えた方も多いと思います。
しかし、これに対しては、小野社長、チーム強化を担当する和田取締役が否定します。
結果を出せなかった片野坂監督の解任は、プロの常として理解できる。しかしフロントは8月9日、松田浩コーチを片野坂監督のサポート役として首脳陣に加えている。この時点では、あくまで片野坂解任を想定した動きではなかったと、小野社長、チーム強化を担当する和田取締役は強調した。
引用元:スポーツ報知
なんにしても、松田浩監督が残り少ない期間でチームをどのように立て直すのか、興味深いですね。
シーズン途中での監督就任が多い
片野坂知宏監督の解任に踏み切ったのが正しかったかはわかりませんが、後任として松田浩監督を就任させたのは良かったのではないでしょうか。
実は、松田浩監督はシーズン途中から就任し、結果を残してきた珍しい監督です。
シーズン途中での監督就任
〇ヴィッセル神戸(2002.7):ファーストステージ途中から監督就任し、J1残留を果たす
〇ヴィッセル神戸(2006.9):家庭の事情により帰国した監督に代わり、J1昇格
〇V・ファーレン長崎(2021.5):前任監督の成績不振により監督交代、4位とJ1昇格まであと一歩と健闘4
監督歴の中で3度シーズン途中からの就任をし、2回も求められた結果を残しています。
2021年シーズンも昇格まであと、6pts差と健闘していました。
ガンバ大阪のJ1残留に向けて最適な監督を就任させたのではないでしょうか。
松田浩監督の現役時代
松田浩監督は2022年で62歳となりますが、実はJリーグでの出場経験もあります。
そんな松田浩監督の現役時代の所属クラブなどを紹介します。
所属チーム
〇高校生:長崎北高校
〇大学生:筑波大学
〇Jリーグ開幕前(1984~1992):マツダSC(現:サンフレッチェ広島)
〇Jリーグ開幕後(1993~1994):サンフレッチェ広島
〇Jリーグ開幕後(1994~1995):ヴィッセル神戸
Jリーグ開幕時にはすでに30歳を超えてベテランでしたが、レギュラーとして活躍していました。
それでは、Jリーグ開幕してからの成績です。
サンフレッチェ広島 | ファーストステージ優勝、 シーズン年間では準優勝 (1994年) |
ヴィッセル神戸 | JFL準優勝で、Jリーグ参入 (1996年) |
長崎北高校
長崎県出身の松田浩監督は地元の長崎北高に進学します。
当時の長崎県は島原商業高校が長崎県予選を10連覇以上していた時期でしたので残念ながら選手権に出場することはできませんでした。
青森山田高校が20連覇以上しているので、薄れてしましますが、十分、異常なことですね。
筑波大学
筑波大学在学中には、関東1部リーグでの優勝、ユニバーシアード日本代表に選出など大きな飛躍を果たしました。
当時の筑波大学には、のちにJリーグクラブの監督となる風間八宏さんや鈴木淳さんが在籍していました。
のちのJリーグクラブの監督を同時期に複数名輩出するぐらいですので、より高度なサッカーをしていたのかもしれませんね。
Jリーグ開幕前・開幕後
大学時代の活躍が評価されて、マツダFC(現:サンフレッチェ広島)に入団します。
ベストイレブンに選出されるほどの選手でしたが、Jリーグ開幕直前の1992年に引退します。
コーチとして、サンフレッチェ広島に残るはずでしたが、選手事情により、現役復帰を決断し、2年間で40試合以上出場しています。
2試合に1回は出場している計算になりますが、一度、現役引退をしてから再びこの稼働率は非常に高いですね。
松田浩監督の成績は?
それでは、松田浩監督の指導者としての成績はどうなんでしょうか。
指導歴
〇サンフレッチェ広島 コーチ(1992)
〇ヴィッセル神戸 サテライトコーチ(1997)
〇ヴィッセル神戸 コーチ(1998~2002)
〇ヴィッセル神戸 監督(2002.7~2002.12)
〇アビスパ福岡 監督(2003~2006.5)
〇ヴィッセル神戸 監督(2006.9~2008)
〇栃木SC 監督(2009~2013.9)
〇JFA ナショナルトレセン コーチ(2014)
〇V・ファーレン長崎 育成部長 兼 アカデミーダイレクター(2018~2021)
〇V・ファーレン長崎 監督(2021.5~2022.6)
〇ガンバ大阪 コーチ(2022.8~)
指揮したクラブでの主な成績です。
ヴィッセル神戸 | J2リーグ準優勝(2006年) |
アビスパ福岡 | J2リーグ準優勝(2005年) |
タイトルの獲得は多くありませんが、前述したようにシーズン途中から監督に就任し、残留や昇格に多く貢献している監督です。
フォーメーションや戦術
そんな松田浩監督のフォーメーションや戦術はどのようなものなのでしょうか。
フォーメーション
2012年の栃木FCから2021年のV・ファーレン長崎までリーグ戦126試合指揮していますが、すべて4-4-2でした。
4-4-2のフォーメーションはピッチにバランスよく選手が配置されているため、ゾーンディフェンスをするのに適しています。
実は、松田浩監督はゾーンディフェンスについての本を書いています。
そのため、フォーメーションも当然、4-4-2を使用しているわけですね。
戦術
松田浩監督の戦術はバランスのよりい4-4-2のフォーメーションを活かした、ゾーンディフェンスからの速攻になります。
基本的には守備を安定させることから始め、そこから攻撃につなげていく、守備を重視した監督です。
そのため、複雑な可変的なシステムや難しいポジショニングによるパスサッカーなどではなく、堅守速攻のオーソドックスなスタイルになります。
攻撃時はサイドハーフとサイドバックからFWへのボールの供給による組み立てや、2枚のFWによるカウンター。
守備時にはマークする選手を受け渡しながら、各選手が自信も持ち分であるゾーンを守ります。
そのため、選手個人、チームとしての戦い方がわかりやすく、監督の戦術を理解するのに時間を要することがありません。
ここまで、松田浩監督がシーズン途中から監督に就任し、結果を残しているのはこのフォーメーションと戦術にあると考えられます。
松田浩監督の評価は17/25点
それでは、デスラジおじさんなりの評価をしています。
ポイント
〇戦術:複雑な戦術は用いずにシンプルな堅守速攻を採用
〇コミュ力:ブラジルへの留学経験があり、Jリーグに多く在籍するブラジル人選手への理解がある
〇采配:細かな采配はないが、監督経験豊富による、マネイジメントを行う
〇選手の成長:シーズン途中からの監督就任が多く、結果を求められることから選手の成長は二の次になってしまう
〇魅力:戦術家としての魅力は高くないが、シーズン途中からでも求められた仕事をしっかりとこなすユニークさに魅力を感じる
松田浩監督についてもっと知りたい方は本がおすすめ!
前述したように松田浩監督はゾーンディフェンスを多用し、本を書いています。
ゾーンディフェンスは複雑な戦術ではなく、どの年代でも使いやすい戦術ですので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回の記事では、シーズン途中からガンバ大阪の監督を任された松田浩監督について紹介します。
シーズン途中から監督に就任し、しっかりと求められた結果を残す仕事人でしたね。
これからの活躍にしたいしたいですね。
最後までご覧いただきありがとうございます。
参考URL
https://www.gamba-osaka.net/news/index/no/13978/
https://nordot.app/763586349217546240?c=174761113988793844
https://hochi.news/articles/20220818-OHT1T51011.html?page=1