クラブ運営・社長

【2022年版】株式会社コンサドーレの売り上げや株主、従業員数、採用などクラブの経営状況をまとめました!

第6代目Jリーグチェアマンである野々村芳和さんが会長を務めていたことでも話題となった株式会社コンサドーレ。

実は野々村芳和さんが社長として就任してから売り上げは3倍以上伸びていると聞きますが本当なのでしょうか。

今回の記事ではそんな急成長をした株式会社コンサドーレのこれまでの売り上げの推移や経営状況、沿革などをまとめましたのでぜひ最後までご覧ください。

野々村芳和さんがどのように株式会社コンサドーレを成長させたのかを知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。

https://deslazy.com/president_nonomurayosikazu/

今回の記事ではわかることは以下の内容です。

この記事でわかること

〇株式会社コンサドーレ札幌の歴史について
〇株式会社コンサドーレ札幌の売上や運営について
〇株式会社コンサドーレ札幌の株主やスポンサーについて

この記事の信憑性は以下の内容です。

この記事の信憑性

〇小学生からサッカーをはじめ社会人リーグでもプレー
〇大学時代は指導者を目指し、地元クラブのコーチや教員免許を取得
〇現在は金融関係の企業に勤めています

株式会社コンサドーレの沿革

株式会社コンサドーレの売り上げや経営状況の前に沿革について確認をしましょう。

また今回の記事では以下のように記載していますので、ご注意ください。

先取まとめ

〇株式会社東芝のサッカー部がコンサドーレ札幌の前身(川崎市)
〇1996年に北海道フットボールクラブ設立企画が主力メンバーを連れて札幌の地へと移転
〇クラブ名を「コンサドーレ札幌」、運営会社を「株式会社北海道フットボールクラブ」に変更

記載について

〇コンサドーレ札幌、北海道コンサドーレ札幌⇒クラブ・チーム
〇株式会社コンサドーレ、株式会社北海道フットボールクラブ⇒クラブ・チームの運営会社

株式会社コンサドーレの基本情報

まずは株式会社コンサドーレの基本情報になります。

法人名株式会社コンサドーレ
設立1996年4月16日
資本金1,287,159,000円
所在地札幌市西区宮の沢2条3丁目4-1
代表取締役三上 大勝
株式公開非上場
参考:株式会社コンサドーレHP

株式会社コンサドーレの歴史

基本情報を確認したところで、株式会社コンサドーレがこれまで歩んできた歴史について主な出来事をまとめます。

名称・ホームタウンの変更

株式会社コンサドーレの歴史を紐解いていくと1935年まで遡ります。

1935年に株式会社東芝のサッカー部として「東芝堀川町サッカー部(現:東芝FCイーグルス)」が川崎市で創設されました。

この東芝堀川町サッカー部(現:東芝FCイーグルス)は現在では神奈川県社会人リーグ(3部)に所属しています。※東芝FCイーグルスの詳細はこちらから東芝FCイーグルスHP

その後、1980年に「(株)東芝サッカー部」に改称、1996年に北海道フットボールクラブ設立企画が主力メンバーを連れて札幌の地へと移転をします。

そして、クラブ名を「コンサドーレ札幌」、運営会社を「株式会社北海道フットボールクラブ」として活動を始めることとなりました。

それから20年後の2016年にクラブ名を現在の「北海道コンサドーレ札幌」、運営会社を「株式会社コンサドーレ」に変更させます。

余談ですが、クラブ名は北海道のチームとしてみなさんに応援してもらうように「北海道」を付けましたが、運営会社からは「北海道」がなくなってしまったんですね。

ちょっと不思議に思ったのは私だけでしょうか。

歴代の代表取締役会長

株式会社北海道フットボールクラブ、株式会社コンサドーレの会長についてまとめます。

今井春雄会長1996年~1998年
坂野上明会長1998年~2003年
石水勲会長2005年~2005年
野々村芳和会長
社長
2022年~2022年
2013年~2022年

2003年~2005年にかけて代表取締役会長がおらず、代表取締役社長の佐々木利幸さんが実質的なトップとなっていました。

その後、2005年から白い恋人でも有名な石屋製菓の名誉会長である石水勲さんが株式会社北海道フットボールクラブの会長を務めていました。

株式会社コンサドーレの事業内容や売り上げ、経営状況について

株式会社コンサドーレの沿革や歴史を理解したうえで、同会社の事業内容や売り上げなどの経営状況についても確認します。

先取まとめ

〇自治体との協定やスクール、指導者派遣など地域密着型の事業を拡大
〇アジア圏へマーケットの拡大
〇売上の推移

株式会社コンサドーレの事業内容

株式会社コンサドーレの前身となる株式会社北海道フットボールクラブ時代の有価証券報告書にわかりやすくまとめてありましたので、一部抜粋いたします。

現在ではサッカーやバドミントンのスクール事業や北海道や札幌市、紋別市などの自治体と協定を結び、指導者派遣やシティープロモーションの協力を行い地域密着型の事業を拡大しています。

また、国内だけではなく、ベルギーリーグのシント=トロイデンVVやマレーシア、インドネシア、ベトナムなどのアジア圏のチームと提携を結び、マーケットの拡大をしています。

この事業拡大によりタイ代表のチャナティップ選手(現:川崎F)が日本に来たのは皆さんご存知ではないでしょうか。

参考:平成25年12月期有価証券報告書

株式会社コンサドーレの売り上げ

自治体との協定やスクールなど地域に密着した事業とあわせてアジア圏のマーケット参入と国内外で事業を拡大している株式会社コンサドーレ札幌ですが、売り上げは増加しているのでしょうか。

経常損益、売上高の推移

一般的に株式会社の収益性を確認するためには、売上高経常利益率や総資本経常利益率、自己資本当期純利益率、総資本回転率、損益分岐点比率などの数字が必要となります。

この記事では、経常利益、売上高推移から売上高経常利益率を算出することで、会社の稼ぐ力を見ることで簡易的ではありますが、クラブ経営状況の推移を確認します。

参考:株式会社コンサドーレ決算公告、有価証券報告書
参考:株式会社コンサドーレ決算公告、有価証券報告書

2013年シーズンから再びJ2での開幕を迎えたコンサドーレ札幌ですが、野々村芳和さんを社長に据えて、売り上げを順調に伸ばしていることがわかります。

コロナの影響で一時は下がりますが、その後コロナ禍にもかかわらず、再度売り上げが向上しているのは流石としか言いようがありませんね。

しかし、売上高の向上以上に経常損益のマイナスが大きくなってしまっていますので、結果的には売上高経常利益率は減少することとなりました。

ちなみに売上高経常利益率は会計や経営の本では「売上高経常利益率は10%が目標」と書かれていることが多いです。

他クラブとの比較

2022年のJリーグを制覇した川崎フロンターレは株式会社コンサドーレと同様に株式会社川崎フロンターレが運営をしています。

そんな株式会社川崎フロンターレの2022年の経常利益は5,960,000千円、売上高は69,870,000千円、売上高経常利益率は8.5%となっています。

また、コンサドーレ札幌の一つ順位が下のサンフレッチェ広島の運営である株式会社サンフレッチェ広島は経常利益は-25,000千円、売上高は3,476,000千円、売上高経常利益率は-0.7%となっています。

売上高を比べれば同じくらいの水準となります。

株式会社コンサドーレの株主やスポンサーについて

株式会社コンサドーレは上場はしていませんが株式会社のため、一般的には公開されていませんが、株式を発行し出資を得ています。

株主は株を購入することで会社の一部を保有することとなり、会社の決定に影響を与えることが可能になります。

一方でスポンサーは会社に対して金銭的な支援や物を支援することであり、株式を保有することはありません。

しかし、支援の見返りとして広告として宣伝してもらうなど、結果的に利益になるように取り計らいます。

先取まとめ

〇白い恋人で有名な石屋製菓が筆頭株主
〇株主やスポンサーは北海道に限らず日本全国へ

株式会社コンサドーレの株主

それでは、株式会社コンサドーレの主な株主をまとめます。

株主名出資株数出資割合
石屋製菓(株)148,62842.4%
ダイアモンドヘッド(株)66,50018.9%
(株)進学会ホールディングス33,2809.5%
コンサドーレサポーターズ持株会31,1608.9%
(株)博報堂DYメディアパートナーズ12,0003.4%
参考:業務報告書(2021)

石屋製菓は冒頭でも出ました石水勲名誉会長が務めていた白い恋人の会社になります。

また、上位のダイアモンドヘッドや進学会ホールディングスはどちらも札幌に事業所を構える北海道の地に根差している企業になります。

コンサドーレサポーターズ持株会は一般のサポーターの中から出資をしていただいたものになります。

株式会社コンサドーレのスポンサー

スポンサーについても主な団体をまとめます。株式会社コンサドーレではOFFICIAL TOP PARTNERSと呼びます。

主なスポンサー

〇石屋製菓(株)
〇あいプラングループ
〇ダイアモンドヘッド(株)
〇ミズノ(株)
〇サッポロクラシック

株主として大きく出資している石屋製菓やダイアモンドヘッドはスポンサーとしても大きな支援をしていることがわかります。

株式会社コンサドーレの従業員数や採用、求人、年収について

ここまでの記事を読み、もしかしたら株式会社コンサドーレの従業員として働きたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方のために少しですが、従業員数や年収、求人、採用について調べてみました。

従業員数30人ほど
求人2022年時点では一般公募はしていません
採用2022年時点では一般公募はしていません
年収情報が見つかり次第更新します

平成25年の有価証券報告書によると従業員は30人となっており、毎年1人ほどしか増減をしていません。

また、求人や年収についてはほとんど情報が開示されていません。

しかし、浦和レッドダイヤモンズ株式会社に転職した方は交渉の結果、年収は1,000万円(転職前)から半分以下になったと放送されていました。

株式会社コンサドーレも一般公募はしておらず、基本はキャリア採用であると考えられます。

そのため、交渉にもよると思いますが、同水準もしくは、企業規模から考えるにそれ以下になると考えられます。

まとめ

今回の記事では株式会社コンサドーレの経営状況について調査をしました。

野々村芳和さんが社長、会長を務めてから上昇していることがわかりましたが、2022年3月に野々村芳和さんすでに退任しています。

今後の株式会社コンサドーレの新しい経営陣に期待したいですね。

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また、コンサドーレ札幌のミシャ監督や野々村芳和さんについて詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。

https://deslazy.com/president_nonomurayosikazu/

ほかのクラブの運営について知りたい方はこちらもご覧ください。