2022年シーズンから鹿島アントラーズの新監督に就任したレネ・ヴァイラー監督。
2021年シーズンは惜しくもACL出場権を逃した鹿島アントラーズの新監督として就任したことで大きな期待が寄せられていますが、日本人にはあまり馴染みのないスイス人監督。
今回の記事ではそんな鹿島アントラーズの復権を任された初のスイス人監督レネ・ヴァイラーの戦術や経歴などについてまとめますので、ぜひ最後までご覧ください。
今回の記事ではわかることは以下の内容です。
この記事でわかること
〇現役時代の経歴
〇監督になるまでのエピソード
〇監督としての成績や戦術、好みの選手について
この記事の信憑性は以下の内容です。
この記事の信憑性
〇小学生からサッカーをはじめ社会人リーグでもプレー
〇大学時代は指導者を目指し、地元クラブのコーチや教員免許を取得
〇現在は金融関係の企業に勤めています
レネ・ヴァイラー監督のプロフィール
今晩、レネ ヴァイラー監督が来日しました!
— 鹿島アントラーズ (@atlrs_official) March 11, 2022
合流が待ち遠しい!ともに戦いましょう!#antlers#kashima#鹿島アントラーズ#welcometoKASHIMA pic.twitter.com/MTebwPwPgd
名前 | レネ・ヴァイラー(René Weiler) |
生年月日 | 1973年9月13日(2022年9月で49歳) |
国籍 | スイス |
身長 | 180cm |
体重 | 75kg |
肩書 | 鹿島アントラーズ監督 |
2022年9月で49歳になるレネ・ヴァイラーですが、J1の監督の中ではちょうど真ん中になります。
監督としてはまだまだ若く、新しい戦術やヨーロッパでのスタンダードをJリーグに浸透させてほしいですね。
レネ・ヴァイラー監督の現役時代
現在は監督として活躍しているレネ・ヴァイラー監督ですが、もともとはDF(センターバック)としてスイス代表にも選ばれるほどの選手でした。
そんなレネ・ヴァイラー監督の現役時代についてまとめます。
先取まとめ
〇スイスリーグのクラブでCLにも出場する選手だった
〇スイス代表にも選出される
所属クラブと成績
FCヴィンタートゥール(スイス2部) | 1990年~1993年 | |
FCアーラウ(スイス1部) | 1993年~1994年 | チャンピオンズリーグ出場 |
セルヴェットFC(スイス1部) | 1994年~1996年 | チャンピオンズリーグ出場 |
FCチューリッヒ(スイス1部) | 1996年~1998年 | スイス代表に選出 |
FCヴィンタートゥール(スイス2部) | 1998年~2001年 |
FCアーラウ、セルヴェットFC在籍時にチャンピオンズリーグに出場するほどの選手でした。
またセンターバックとしてはチームを統率するクレバーな選手として活躍をしていました。
当時から指導者としての才能の片鱗を見せていたのかもしれませんね。
スイス代表歴
スイスの名門FCチューリッヒに在籍時の1997年にスイス代表に選出され、中国・ロシアとの試合に出場します。
しかし、その年に靱帯断裂をしてしまい、その後代表に選出されることなく、2001年に現役を引退することになります。
ケガが無ければその後のスイス代表を背負えるようなセンターバックに成長を遂げて、スイス代表をワールドカップに導いていたかもしれませんね。
ちなみにスイス代表は1994年にワールドカップに出場後、2大会連続でワールドカップ出場を逃しています。
現役引退後は大学生に?指導歴は?
ケガの影響もあり、2001年に現役を引退したレネヴァイラー監督はその後、どのようなキャリアを歩み、鹿島アントラーズの監督に就任したのでしょうか。
レネヴァイラー監督のセカンドキャリアについてまとめます。
先取まとめ
〇FCヴィンタートゥールのコーチに就任
〇コーチと並行して大学生としてメディア・ジャーナリストを学ぶ
〇大学院でコミュニケーション・マネジメント・リーダーシップの修士課程を卒業
〇スイス2部で監督として活躍をはじめ昇格やベルギーではCLへ出場する
〇アルアハリでシーズン8失点を達成
現役引退後のセカンドキャリアは大学生?
セカンドキャリアについてポイントをまとめます。
2001年に28歳という若さで現役を引退してから、そのまま所属していたFCヴィンタートゥールのコーチに就任します。
FCヴィンタートゥールのコーチとして活躍すると同時にヴィンタートゥールの大学で、メディア・ジャーナリストを学びます。
日本ではあまり馴染みのないメディア・ジャーナリスト学科ですが、専修大学にジャーナリズム学科があります。
国際化・情報化が高度に進んだ現在、私たちのまわりには虚実様々な情報が溢れています。
2019 年度から新しくなるジャーナリズム学科では、世界の国々や地域社会、あるいはメディアの世界で起きている現実を深い問題意識をもって理解し、“自分の言葉で他者と対話する力”を身につけます。
報道やメディア製作における理論と実践の両輪を多くのフィールドワーク等を通して学ぶとともに情報資源の文化としての専門的活用や、スポーツインテリジェンスの分野にも広くアプローチ。
氾濫する情報の中から真実を見抜く目を養い、独自の創造性と批判精神に富んだ実践力のある情報スペシャリストをめざします。
引用元:専修大学HP
もし、レネヴァイラー監督が通っていた大学でも同様の課程であれば、監督として活動する中でのメディアとの関りについて学んでいたのかもしれませんね。
ちなみにレネヴァイラー監督が通っていた大学は公表はさせていませんが、ヴィンタートゥールにある大学だと、チューリッヒ応用科学大学がありますね。
その後、シャウハウゼンにある大学院でコミュニケーション・マネジメント・リーダーシップの修士課程も卒業しています。
コーチとしてサッカーとかかわる中で監督として活躍するための準備を同時に行うほどのバイタリティーに溢れた方だということが伺えますね。
やはり、一流になるためにはこれだけの努力が必要なんですね。
レネ・ヴァイラーの指導歴
2001年から引退時に所属していたFCヴィンタートゥールでコーチとして活動を始めますが、本格的に監督として活躍を始めるのは2009年からになります。
FCシャフハウゼン(スイス2部) | 2009年~2011年 | |
FCアーラウ(スイス2部⇒1部) | 2011年~2014年 | 12、13年シーズンに1位で1部昇格 |
FCニュルンベルク(ドイツ2部) | 2014年~2016年 | 3位となるが昇格プレーオフ敗退 |
RSCアンデルレヒト(ベルギー1部) | 2016年~2018年 | リーグ優勝するもCL結果を残せず |
FCルツェルン(スイス1部) | 2018年~2019年 | |
アル・アハリ(エジプト1部) | 2019年~2020年 | シーズン失点数8、負け1試合 |
鹿島アントラーズ(J1) | 2022年~ | 2022年7月時点でリーグ2位 |
2009年から大学院を卒業したシャウハウゼンのクラブで監督業を始め、その後、選手としてもチャンピオンズリーグに出場したFCアーラウで監督としても活躍。
監督就任2年目のシーズンでスイス1部リーグに昇格、翌シーズンは残留を果たします。
その活躍からドイツのニュルンベルクに活躍の場を移し、リーグ3位と昇格まであと一歩のところまでクラブを成長させました。
その後、ベルギーリーグに移りクラブのリーグ優勝に貢献しますが、CLではなかなか結果を残すことができませんでした。
そして母国スイスのクラブの監督に再び就任しますが、思うような結果が残せず、エジプトのアル・アハリの監督に就任します。
このエジプトの名門アル・アハリでレネヴァイラー監督が見事な采配を披露し、リーグ戦34戦中負けたのは1試合のみ、また失点8と驚異的な記録を残します。
この圧倒的な成績を残したことからレネヴァイラー監督は一躍、名将の仲間入りを果たし、鹿島アントラーズが獲得に乗り出しました。
鹿島アントラーズのほかにもMLS(アメリカ)やギリシャの名門パラシナイコスなどが獲得に動いていました。
アル・アハリがエジプト内で名門とされていても失点一桁はおかしな数字ですね。
レネ・ヴァイラー監督の戦術や好みの選手は?
監督として好成績を残しているレネヴァイラー監督ですが、どのような戦術を用いているののか気になりますね。
また、そんな名将の戦術により鹿島アントラーズはどのように成長するのでしょうか。
先取まとめ
〇4-4-2や4-2-3-1を基本フォーメーションとする
〇独自の戦術を持ち、複数の攻撃パターンを駆使した堅守速攻
〇独自の戦術を持つため、戦術理解度の高い選手やスピードのあるウィングが必要
レネヴァイラー監督の戦術
レネヴァイラー監督は4-4-2もしくは、4-2-3-1を基本フォーメーションとした堅守速攻のカウンター気味の戦術を得意としています。
もともと、鹿島アントラーズのサッカーはバルセロナのようなボール支配率を高めて、試合を支配するものではなく、カウンターを得意としたスピードとテクニックのある選手が多いです。
そのため、レネヴァイラー監督の目指す形と相性がいいですね。
レネヴァイラー監督の詳しい戦術はこちらの動画でわかりやすく説明してくれていますので、ぜひ参考にしてください。
戦術のポイント
〇堅守からの早いカウンター、速攻中心の戦術
〇ウィングやサイドバックを駆使したDFの裏を突く攻撃が得意
〇サイドで時間を作り空いたサイドへチェンジする攻撃
〇どこからでも得点を獲れる複数の攻撃戦術を持っている
レネヴァイラー監督の好みの選手
レネヴァイラー監督はイタリアの名将アンチェロッティのように選手に合わせて最適な戦術を組み立てるような監督ではなく、デザインされた戦術を用いて試合を組み立てる戦術家です。
そのため、レネヴァイラー監督が必要とする選手の特徴もあります。
好みの選手
〇戦術を理解するインテリジェンスの高い選手
〇スピードとテクニックのあるウイングの選手
〇前線に正確なパスを供給でき、インテンシティの高いDF
レネヴァイラー監督の理想とする戦術を理解するのは当然のことながら、戦術を実践するだけの技術も必要になります。
そんな中で期待された静岡学園出身のテクニシャン松村選手や東福岡出身の荒木選手に注目していましたが、2022年7月時点ではなかなか難しい状況ですね。
しかし、流通経済大学付属柏高校出身のCB関川選手はレネヴァイラー監督のもとでブレイクし始めていますね。
もともとレネヴァイラー監督は先発のメンバーを固定して安定したシーズンを過ごそうとする傾向が強い監督ですので若手選手がいきなり活躍するのは難しいです。
ただ、シーズンは長いですし、若手選手にはこれから未来がありますから腐らずに、レネヴァイラー監督のような名将のもとで成長をしてほしいですね。
鹿島アントラーズでのレネ・ヴァイラー監督の評価は?
鹿島アントラーズの監督として来日してから数カ月経過した現在のレネヴァイラー監督の評価はどうなのでしょうか。
また、デスラジおじさんなりの評価もしていますので、温かい目で見守ってください。
※2022年8月7日に解任されてしまいました。
また、番外編としてレネヴァイラー監督の年俸についても触れていきます。
レネヴァイラー監督の評価は19点/25点
それでは先に私からレネヴァイラー監督への評価になります。
ポイント
〇戦術:複数の独自の戦術を持っており、質の高い攻撃が特徴
〇コミュニケーション:スイス人監督かつ、誤解がされやすい性格から推測
〇采配:まだまだJリーグでの試合数が少なく判断が難しいが、これまでの経歴から考慮
〇選手の成長:若手選手を中心に起用するが、一度ハマると同じ選手を起用する傾向にある
〇魅力:現役生活引退後に大学・大学院でメディア関係の勉強をするなど話題性がある
鹿島アントラーズの監督としての評価は?
2022年7月中旬時点ではリーグ戦で2位(11勝7分4敗)と新監督が就任したシーズンとしては安定したパフォーマンスを維持しています。
また、得点数も多く、鹿島アントラーズサポーターの評価は高いことが予想できます。
SNS上でレネヴァイラー監督に対する評価を調べてみましたので、一部抜粋します。
2トップの一角を下げて4-4-1で固めてカウンターでチャンスを窺うんじゃなく、4-3-2であくまでも前からアグレッシブに行くのね。すみませんでした。 付いてくぜ!レネ将!!
引用元:twitter
その他にもこういった意見もありました。
練習が始まる前、こちら側(私?)に気づいた監督が手を振って下さいました!???? 本当に感激しました????????????????????
とても嬉しかったので皆様にも…!☺️????
引用元:twitter
番外編:レネヴァイラー監督の年俸は?
Jリーグの平均年俸が6277万円なのに対してレネヴァイラー監督の年俸は1億円と報道されています。
比較的外国人監督の年俸は高くなりがちですが、就任初年からこの数値はやはりレネヴァイラー監督への期待値の高さが伺えますね。
まとめ
今回の記事では鹿島アントラーズの初のスイス人監督であるレネヴァイラー監督についてまとめました。
2022年7月時点でリーグ戦2位と好調の鹿島アントラーズですが、このまま好調を維持してリーグ優勝もしくはACLの出場権を獲得できるか、今後の動きに期待をしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。
また、鹿島アントラーズのクラブ経営者である小泉文明さんに興味がある方はこちらもご覧ください。
また、クラブの売上や経営などさらにクラブの状況を知りたい方はこちらの時期もおすすめです。
一緒に鹿島アントラーズについて詳しくなりましょう。
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