2022年シーズン終了後、ガンバ大阪への就任したダニエルポヤトス監督。
2020年シーズンに徳島ヴォルティスの監督になってからJリーグで3年目のシーズンを迎えるスペイン人監督ですが、みなさんはダニエルポヤトス監督のことをご存知でしょうか。
スペインのユースチームを中心に指導してきたため、知らない方も多いかと思います。
今回はそんなダニエルポヤトス監督の経歴や戦術、成績、なぜガンバ大阪へ移籍したのか、などを紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
〇ダニエルポヤトス監督の経歴
〇ダニエルポヤトス監督はなぜガンバ大阪へ移籍できたのか
〇ダニエルポヤトス監督のフォーメーション、戦術について
この記事の信憑性は以下の内容です。
この記事の信憑性
〇小学生からサッカーをはじめ社会人リーグでもプレー
〇大学時代は指導者を目指し、地元クラブのコーチや教員免許を取得
〇現在は金融関係の企業に勤めています
ダニエルポヤトス監督のプロフィール
ダニエル ポヤトス氏 監督就任のお知らせ #ガンバ大阪 #GAMBAOSAKA https://t.co/sZXqSrfgkD
— ガンバ大阪オフィシャル (@GAMBA_OFFICIAL) November 23, 2022
まずは、基本情報としてダニエルポヤトス監督のプロフィールを紹介します。
名前 | ダニエル・ポヤトス・アルガーバ (Daniel Poyatos Algaba) |
生年月日 | 1978年6月23日(44歳) |
出身地 | スペイン・カタルーニャ州バルセロナ |
肩書 | ガンバ大阪監督 |
サッカーが盛んな街であるバルセロナ出身ですので、自然とサッカーに触れていったのではないかと思います。
下部組織の監督を歴任
ダニエルポヤトス監督の特徴としてスペインを中心にユースチーム、いわゆる下部組織の監督を歴任したことです。
ユースチームの監督
〇2008-2010:RCDエスパニョールU-15 監督(スペイン)
〇2010-2011:RCDエスパニョールU-17 監督(スペイン)
〇2011-2012:RCDエスパニョールU-19 監督(スペイン)
〇2012-2014:バーレーン代表U-19 監督、バーレーン代表 U-17 監督
〇2014-2017:レアル マドリードU-18 監督(スペイン)
〇2018-2020:レアル マドリードU-19 監督(スペイン)
下部組織出身の選手
エスパニョールやレアルマドリードの下部組織で監督を務めてきました。
つまり、世界最高峰の若手選手の成長を見守ってきたことになります。
全員がダニエルポヤトス監督が指揮していた時に下部組織に所属してわけではありませんが、特にレアルマドリードは数々の名選手を輩出しています。
ユースチーム出身の選手
〇アクラフ・ハキミ(2006-2016)
〇アルバロ・モラタ(2008-2010)
〇マリオ・エルモソ(2005-2014)
〇マルコス・ジョレンテ(2008-2014)
〇パブロ・サラビア(2004-2009)
〇セルヒオ・アリーバス(2012-2020)
〇マルビン・パク(2016-2019)
〇アントニオ・ブランコ(2013-2019)
特にセルヒオ・アリーバスやマルビン・パク、アントニオ・ブランコはダニエルポヤトス監督が下部組織を指揮していた時の選手です。
そしてこれからの成長が楽しみな選手ですね。
ダニエルポヤトス監督の監督歴・成績は?
それでは、ダニエルポヤトス監督のこれまでの指導歴や成績について紹介します。
指導歴
〇2008-2010:RCDエスパニョールU-15 監督(スペイン)
〇2010-2011:RCDエスパニョールU-17 監督(スペイン)
〇2011-2012:RCDエスパニョールU-19 監督(スペイン)
〇2012-2014:バーレーン代表U-19 監督、バーレーン代表 U-17 監督
〇2014-2015:アトレティコ・マドリード 分析コーチ(スペイン)
〇2015-2016:カタルーニャ州U-19選抜監督(スペイン)
〇2016-2017:レアル マドリードU-18 監督(スペイン)
〇2017-2018:マッカビ テルアビブFC アシスタントコーチ(イスラエル)
〇2018-2020:レアル マドリードU-19 監督(スペイン)
〇2020:パナシナイコスFC 監督(ギリシャ)
〇2021-2022:徳島ヴォルティス 監督
〇2023-:ガンバ大阪 監督
スペインを中心にユースチームの監督を歴任しています。
トップチームの監督経験は浅く、タイトルはまだ獲得していません。
2023年以降のシーズンに期待したいですね。
パナシナイコスを退任し徳島ヴォルティスへ
指導者としてスペイン国内で活躍していたダニエルポヤトス監督ですが、徳島ヴォルティスの監督に就任する前はギリシャの名門パナシナイコスで指揮をしていました。
パナシナイコスと2年契約を締結していましたが、わずか7試合で2勝1分4敗と振るわず、退任となりました。
このような中で徳島ヴォルティスの監督に就任しましたので、当時は、不安に思う方も多かったのではないでしょうか。
2021年シーズンから徳島ヴォルティスを指揮しますが、コロナによりチームへの合流が遅れてしまいます。
監督として新しい戦術をチームに落とし込む大切な時間を確保できないまま、シーズンに突入することになります。
結果的には降格となりましたが、シーズン後半は戦術が浸透し始めたのか盛り返すことができました。
2022年シーズンも続投となったことからもダニエルポヤトス監督の評価や期待値の高さが伺えますね。
なぜ就任数カ月でパナシナイコスを退任した?
そんな期待されているダニエルポヤトス監督ですが、なぜわずか数カ月でパナシナイコスを退任してしまったのでしょうか。
ダニエルポヤトス監督はこの退任について、ツイッター上で、「クラブが忍耐を持ってくれなかったのが残念です」とコメントしていました。
当時のパナシナイコスは多額の負債を抱えていました。
さらに2018年にファイナンシャルフェアプレー違反で3シーズンの間UEFAの主催大会への参加を禁じられるという不安定な運営状況でした。
このようなクラブ事情の中ではやはり、長期的な成熟よりもすぐに結果を残してほしいですよね。
このような事情があり、わずか数ヶ月で徳島ヴォルティスの監督に就任することになりました。
徳島ヴォルティスからガンバ大阪へ
徳島ヴォルティスの監督して2年目のシーズンは1年でのJ1昇格を目指すものの8位とプレーオフ進出することもかなわなかった。
では、なぜJ1のガンバ大阪へ移籍することとなったのでしょうか。
デスラジおじさんなりにガンバ大阪がダニエルポヤトス監督を欲しがった理由を考察してみました。
徳島ヴォルティスの主力が大量放出・移籍
ダニエルポヤトス監督が就任した2021年シーズン序盤はコロナの影響で成績が振るわなかったが、戦術が浸透し始めた後半戦は見事に盛り返しました。
この結果から期待を込めて2022年シーズン続投が決まったが、主力選手が大量にJ1へと放出・移籍されました。
いわゆる、個人残留と呼ばれるものであり、J1からJ2へ降格したチームの宿命かもしれませんね。
主な放出・移籍選手
〇上福元直人(GK)→京都サンガ
〇ジエゴ(DF)→サガン鳥栖
〇福岡将太(DF)→ガンバ大阪
〇岸本武流(MF)→清水エスパルス
〇岩尾憲(MF)→浦和レッズ
〇藤田譲瑠チマ(MF)→横浜Fマリノス
〇鈴木徳真(MF)→セレッソ大阪
〇垣田裕暉(FW)→鹿島アントラーズ
〇宮代大聖(FW)→川崎フロンターレ
まとめてみると先発選手のほとんどがいなくなってしまいました。
2021年シーズンの後半から戦術が浸透してきていたのにまた一からチームを作らないといけないのは辛いですね。
シーズン後半の盛り返し
2022年シーズン前半は新加入選手に戦術を落とし込むところから始めないといけない状況でした。
ほかにも理由はあると思いますが、結果的に前半戦を16位で折り返すことになります。
しかし後半戦はダニエルポヤトス監督の戦術が浸透したのか、19戦負けなしのクラブ新記録を達成しました。
後半戦までに仕上げてくる点や、負けない戦術を持っている点にダニエルポヤトス監督の凄みを感じますね。
フォーメーションや戦術は?
エスパニョールやレアルマドリードのユースチーム、徳島ヴォルティスの監督として培った戦術やフォーメーションについて紹介します。
フォーメーションは?
基本的には4-1-2-3、4-2-3-1などの4バックを多用し、試合終盤には5バックを使用し、試合を閉めに行くこともあります。
レアルマドリードのユースチーム時代からこのフォーメーションを使用しています。
戦術は?
スペイン人監督らしく、ボールポゼッションし、試合をコントロールするような展開を得意としています。
前述したように基本的なフォーメーションは4-1-2-3、4-2-3-1を使用し、前線の6枚は流動的に動き、ボールポゼッションをしていきます。
守備には、ブロックやハイプレスなど相手のフォーメーションや戦術に合わせながら試合を進めていきます。
全体的にはボールを保持し、相手の良さを消しながら、徐々に自分たちのペースにもっていき、最終的には5バックなどに可変し、試合を閉めに行きます。
ダニエルポヤトス監督の評価は22/25点
それでは、デスラジおじさんなりのダニエルポヤトス監督の評価をしていきます。
ポイント
〇戦術:アトレティコマドリードの分析やスペインのユースチームで培った戦術は一級品
〇コミュ力:Jリーグで3年目のシーズンであり、日本人とのコミュニケーションを円滑にできるかも
〇采配:試合終盤でのフォーメーション変更や相手に合わせた戦術変更など柔軟な采配が可能
〇選手の成長:ユースチームの監督経験が長く、若手の育成には定評がある
〇魅力:徳島ヴォルティス時代の後半戦で負けなしのクラブ記録など戦術が浸透した時のチームには要注目
ダニエルポヤトス監督についてもっと知りたい方は本がおすすめ!
ダニエルポヤトス監督はまだ本を出していませんでしたので、発売され次第、掲載させていただきます。
まとめ
今回の記事ではダニエルポヤトス監督の経歴や戦術、成績、なぜガンバ大阪へ移籍したのか、などを紹介しました。
スペインのユースチームや徳島ヴォルティスの監督として活躍してきたダニエルポヤトス監督の今後の活躍に期待したいですね。
ダニエルポヤトス監督の前任監督の記事もありますので、ぜひ読んでみてください。
参考URL
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=102444
https://spaia.jp/column/soccer/jleague/12306
https://soccerhihyo.futabanet.jp/articles/-/92197?page=1
https://hochi.news/articles/20221110-OHT1T51277.html?page=1
https://www.football-lab.jp/toku/transfer/?year=2021
https://www.topics.or.jp/articles/-/796439
https://www.football-lab.jp/toku/formation/