1993年のJリーグ発足時から参加していたオリジナル10の浦和レッズ。
JリーグやACLの優勝争いに絡んでいますし、営業収益についてもJリーグ屈指の規模を誇るクラブです。
しかし、Jリーグ発足時は10位/10チームと苦戦を強いられており、日本代表選手を選出するようなクラブではありませんでした。
今回の記事では、浦和レッズの運営団体としての浦和レッドダイヤモンズ株式会社の経営や運営、沿革について紹介します。
今回の記事ではわかることは以下の内容です。
この記事でわかること
〇浦和レッドダイヤモンズ株式会社の採用や求人について
〇浦和レッドダイヤモンズ株式会社の会社概要や社長について
〇浦和レッドダイヤモンズ株式会社の経営状況について
この記事の信憑性は以下の内容です。
この記事の信憑性
〇小学生からサッカーをはじめ社会人リーグでもプレー
〇大学時代は指導者を目指し、地元クラブのコーチや教員免許を取得
〇現在は金融関係の企業に勤めています
浦和レッドダイヤモンズ株式会社の沿革について
浦和レッドダイヤモンズ株式会社の会社概要や社長、歴史についてまとめます。
先取まとめ
〇埼玉県さいたま市をホームタウンとするクラブ
〇2019年より代表取締役社長は立花洋一さん
〇1950年に中日本重工業(本社・神戸)サッカー部が創部され、1996年に浦和レッドダイヤモンズに
〇法人設立は1992年で当時の法人名は株式会社三菱自動車フットボールクラブ
〇1993年のJリーグ開幕でオリジナル10に選ばれる
浦和レッズの会社概要
まずは、浦和レッドダイヤモンズ株式会社の会社概要になります。
会社名 | 浦和レッドダイヤモンズ株式会社 |
所在地 | 埼玉県さいたま市緑区美園2-1 |
電話 | 048-812-1001 |
資本金 | 2億7,280万円 |
営業開始年月日 | 平成4年4月1日(1992年4月1日) |
社長 | 立花洋一 |
資本金が3億弱ですので、J1リーグの中で特別多いわけではなく、ちょうど真ん中あたりになります。
ちなみに最も多いクラブが鳥栖(21億8,900万円)、最も少ないクラブがガンバ大阪(1,000万円)です。
浦和レッズの社長は?
「経営状況および新たな取り組みについて」立花代表
— 浦和レッズオフィシャル (@REDSOFFICIAL) June 10, 2020
6/10、立花洋一代表がWEB会議を使ったメディア取材対応を行い、現在の浦和レッズの経営状況や今後の施策などについて語りました。
■詳細→https://t.co/fYUHtHrOH9#urawareds #浦和レッズ pic.twitter.com/2uQiaxImCO
浦和レッドダイヤモンズ株式会社の社長は2019年から、立花洋一さんになりました。
1959年生まれの茨城県出身の方です。
略歴をまとめました。
立花洋一さんの略歴
〇三菱重工業株式会社 入社 原動機事業本部 原動機業務部 業務課(1982年4月)
〇ニチユMHIフォークリフト株式会社へ休職派遣(2009年4月~)
〇同社 常務取締役 就任(2011年8月)
〇三菱重工業株式会社 グローバル戦略本部 国内法人営業室 室長(2013年4月)
〇同社 マーケティング&イノベーション本部 グループマーケティング2部 部長(2016年4月)
〇浦和レッドダイヤモンズ株式会社 非常勤取締役 就任(2016年11月)
(ダイヤモンド F.C.パートナーズ株式会社より)
〇浦和レッドダイヤモンズ株式会社 取締役副社長 就任(2018年2月)
〇浦和レッドダイヤモンズ株式会社 取締役社長 就任(2019年2月)
浦和レッドダイヤモンズ株式会社の前身である三菱重工株式会社の社員として入社しています。
その後、順調に出世していき、関連会社の常務取締役を経てから浦和レッドダイヤモンズ株式会社の代表取締役社長に就任しています。
元Jリーガーや元スポーツ選手などではなく、サラリーマンですね。
浦和レッズの歴史
それでは浦和レッドダイヤモンズ株式会社の歴史についてまとめます。
主な歴史
〇中日本重工業(本社・神戸)サッカー部創部(1950年)
〇新三菱重工業神戸サッカー部に変更(1952年)
〇三菱重工業サッカー部に変更(1964年)
〇三菱自動車工業サッカー部に変更(1990年)
〇三菱浦和フットボールクラブに変更(1992年)
〇株式会社三菱自動車フットボールクラブ設立(1992年)
〇埼玉県と浦和市の出資を受ける(1996年)
〇浦和レッドダイヤモンズに変更(1996年)
〇埼玉県内の企業および三菱グループ他社など27社から出資を受ける(2000年)
〇法人名を浦和レッドダイヤモンズ株式会社に改名(2012年)
〇筆頭株主である三菱自動車工業が燃費試験の不正問題により、日産自動車が筆頭株主になる(2016年)
〇三菱自動車工業と三菱重工業が共同出資したダイヤモンドF.C.パートナーズ株式会社が筆頭株主となる
チーム名は数回変更させれていますが、法人としての設立は1992年であり、当時の法人名は株式会社三菱自動車フットボールクラブでした。
その後、2012年にチーム名とあわせるかたちで、現在の浦和レッドダイヤモンズ株式会社に変更しました。
また、日産自動車がは横浜F・マリノスと浦和レッズの筆頭株主となったことで、Jリーグライセンスに抵触する可能性がありました。
その後、ダイヤモンドF.C.パートナーズ株式会社が筆頭株主となったことで問題になりませんでした。
現在はダイヤモンドF.C.パートナーズ株式会社が50%以上の株式を保有しています。
浦和レッズの経営方針や経営状況について
次に浦和レッドダイヤモンズ株式会社の経営方針や経営状況について紹介します。
先取まとめ
〇経営方針はサッカーを通じて地域や未来の世代の活性化
〇事業内容は入場料、広告料、グッズ販売がメイン
〇自己資本比率が高く健全な経営をしている
浦和レッズの経営方針
まずは浦和レッドダイヤモンズ株式会社の根本的な活動方針についてです。
根本的な活動方針
〇浦和レッズは、社会の一員として、青少年の健全な発育に寄与します。
〇浦和レッズは、地域社会に健全なレクリエーションの場を提供します。
〇浦和レッズは、さいたまと世界をつなぐ窓になります。
未来のための活動と地域社会や住民への貢献、グローバルな地域づくりをしていくことが基本的な理念のようです。
特に浦和レッズはACLでの優勝経験もあり、アジアや世界に向けての戦いに注力しているのは感じます。
2022年シーズンのACLも決勝に進出しています。
社会の一員として、青少年の健全な発育に寄与
サッカーを通じて、課題への解決力や考えていく方法や行動の仕方を学ぶこと。
また、勝敗に関係なく、他社へのリスペクトや謙虚さを身につけられるような教育的な価値を提供したい。
地域社会に健全なレクリエーションの場を提供
サッカーを通じ、仲間意識、友情の輪がひろがって、コミュニティーを形成し、人と人とのきずなの大切さを実感させたい。
地域社会に向けてそうした場を提供することで、地域住民の活力となっていきたい
さいたまと世界をつなぐ窓
世界中の人々に親しまれているサッカーを通じて、アジアをはじめ世界各国への国際大会に参加し、世界で戦える競争力を身につける。
それによりファンがアジアや世界の町を訪れる機会や世界に誇れるクラブのファンである機会の提供をする。
浦和レッズの事業内容
浦和レッズの運営会社としての事業内容や経営状況についてまとめます。
基本的な事業内容
〇入場料収入
〇広告料収入
〇グッズ収入
基本的な事業内容についてはそのほかのクラブと大きな違いなく、入場料収入と広告料収入、グッズ収入になります。
入場料収入
コロナウイルスの影響により入場者数が激減してしてしまったため、入場料による収入は厳しいものとなっています。
しかし、コロナウイルスの影響は浦和レッズだけでなく世界中のクラブが直面している問題であり、収まれば自然と回復するのではないでしょうか。
広告料収入
実は広告料収入は増収となっており、2020シーズンよりも148百万円増加し、3,898百万円となりました。
ほかのクラブも広告料収入は増収しているところが多く、コロナ前の水準に近付きつつあります。
グッズ収入
コロナウイルスの影響を受け、対面での販売が見込めない中、ECサイトを中心とした売り上げに注力しました。
その結果売上841百万円(2020シーズン:814百万円)と期首計画を大きく上回る結果となった。
浦和レッズの経営状況
流動比率、当座比率から会社としての健全性を確かめたいところですが、情報がないため、自己資本比率のみ見ていきます。(単位:百万円)
年度 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 |
2017 | 1,518 | 3,136 | 約48% |
2018 | 1,557 | 3,180 | 約49% |
2019 | 1,619 | 3,141 | 約52% |
2020 | 1,007 | 2,995 | 約34% |
2021 | 1,008 | 2,875 | 約35% |
自己資本比率が30%から40%の会社は倒産しにくいと言われている中で、健全な運営をしていると考えられます。
浦和レッズの株主
歴史でも触れたように今まで多くの会社がかかわってきた浦和レッズですが、現在の株主はどのようになっているのでしょうか。
主な株主
〇ダイヤモンドF.C.パートナーズ株式会社(50.75%)
〇埼玉県(4.00%)
〇さいたま市(4.00%)
〇株式会社エコ計画(2.00%)
〇コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社(2.00%)
地域の自治体である埼玉県やさいたま市からの出資も多く受けています。
これは多くのクラブが同じようなかたちになっています。
浦和レッドダイヤモンズ株式会社の採用や求人、年収について
最後に浦和レッドダイヤモンズ株式会社に入社したい方へ向けて採用や求人、年収についてまとめます。
採用や求人
浦和レッドダイヤモンズ株式会社の採用についてまとめているサイトがありました。
しかし、見ていただくとわかりますが、情報がほとんどありませんでしたし、新卒採用の情報もありません。
ほとんどのクラブが新卒採用をせず、キャリアでの採用のみとしていますので、浦和レッドダイヤモンズ株式会社も同様の取扱になると推測されます。
浦和レッズの年収は?
年収については過去におねがいランキングに出演された浦和レッズに転職された方が出ていました。
転職前が年収1,000万円で転職後が半分以下ですので、推測するに300万から500万ぐらいではないかと思われます。
思わぬオチwww pic.twitter.com/UJQoV7tGTV
— ナ オ (@urw_reds___) January 24, 2019
もっと浦和レッズについて知りたい方は
もっと浦和レッズについて知りたい方はこちらの本がおすすめです。
まとめ
今回の記事では浦和レッドダイヤモンズ株式会社の経営や社長などについてまとめました。
2022年シーズンのACL決勝まで残っている浦和レッズの今後の活躍に期待したいですね。
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