2021年シーズンの終盤からセレッソ大阪の監督に就任した小菊昭雄監督。
2022年シーズンは9月終了時点で4位とシーズンを通じて安定したパフォーマンスを披露してくれています。
そんな小菊昭雄監督はプロとしての経験が無く、アルバイトからJリーグの監督に就任したのはご存知でしょうか。
また、元日本代表である香川真司選手をスカウトしたことでも有名です。
今回はそんな小菊昭雄監督のアルバイト時代のエピソードや評価、年俸、戦術などを紹介します。
今回の記事ではわかることは以下の内容です。
この記事でわかること
〇小菊昭雄監督の経歴
〇小菊昭雄監督の監督としての実績
〇小菊昭雄監督と香川真司選手の関係
この記事の信憑性は以下の内容です。
この記事の信憑性
〇小学生からサッカーをはじめ社会人リーグでもプレー
〇大学時代は指導者を目指し、地元クラブのコーチや教員免許を取得
〇現在は金融関係の企業に勤めています
小菊昭雄監督のプロフィール
小菊 昭雄監督 契約更新のお知らせ#セレッソ大阪https://t.co/LYVH5rkoYz
— セレッソ大阪オフィシャル (@crz_official) December 22, 2021
まずは基本情報として小菊昭雄監督のプロフィールを紹介します。
名前 | 小菊昭雄(こぎく あきお) |
愛称 | こぎ |
生年月日 | 1975年7月7日(47歳) |
出身地 | 兵庫県神戸市 |
身長 | 178cm |
肩書 | セレッソ大阪監督 |
神戸出身の小菊昭雄監督は兵庫県の名門滝川第二高校出身ですので岡崎慎司選手の先輩にあたります。
1年時にはベンチメンバー入りし、2、3年時にはレギュラーとして活躍しますが、選手権に出場することはできませんでした。
小菊昭雄監督は香川真司選手をスカウト!?
小菊昭雄監督の大きな実績の1つとして香川真司選手をスカウトしたことがあげられます。
2002年からセレッソ大阪のスカウトとして活動していた小菊昭雄監督はFCみやぎバルセロナに所属していた香川真司選手を見つけます。
中学生の頃はナショナルトレセンやU-15日本代表、高校生では日本クラブユースサッカー選手権 (U-18)大会に出場していた香川真司選手。
高校2年時には、小菊昭雄監督からスカウトを受け、ユースチームに所属していない高校生がプロ契約を結ぶ異例の事態となりました。
体は華奢でしたけど、高いレベルに置くことで、もっとレベルが上がるという確信があったからです。これだけサッカーが好きならば、絶対に努力もできるし、成長もする、と。獲得するにはチームの問題、学校の問題、親御さんの問題など、いろいろありましたけど、すべてはシンプルに話は終わりました。まず、FCみやぎ側が快く真司の出世を理解してくれましたし、両親にご挨拶に伺ったときも、「真司に任せますので」と1分ぐらいで話は終わった。真司本人も、「チャレンジしたいです。一日でも早く、サッカーがうまくなる環境でトライしたい」と。それが彼の返事でした。それからは、話は早かったですね。手続きを済ませて、加入会見をして、寮に入れました。
引用元:ジュニアサッカーを応援しよう
小菊昭雄監督も香川真司選手が神戸出身だったため、香川真司選手のことは噂で聞いたことはあったようです。
そのような部分にも縁を感じたのかもしれませんね。
アルバイトから監督へ?異色の経歴
小菊昭雄監督はプロとしての経験はありませんが、どのようにJリーグクラブの監督にまで上り詰めたのでしょうか。
経歴
〇セレッソ大阪U-15コーチ(1998~2000)
〇セレッソ大阪U-12/U-13監督(2001)
〇セレッソ大阪チーム統括部スカウト担当(2002~2005)
〇セレッソ大阪アシスタントコーチ(2006~2007)
〇セレッソ大阪コーチ(2008~2013)
〇セレッソ大阪強化部課長(2014)
〇セレッソ大阪コーチ(2014.9~)
〇セレッソ大阪強化部課長(2015)
〇セレッソ大阪ヘッドコーチ(2016)
〇セレッソ大阪コーチ(2017〜)
〇セレッソ大阪監督(2021.8〜)
友達の紹介でアルバイトに応募
滝川第二高校から愛知学院大学に進学し、プロ選手になる厳しさを実感した小菊昭雄監督ですが、サッカーにかかわる仕事をしたいと思っていたようです。
後にJリーグチェアマンになる、鬼武健二さんの息子が大学の友人におり、セレッソ大阪を紹介してもらい、アルバイトに応募しました。
大学卒業直前の1998年2月から育成年代のコーチとして指導者の道を歩み始めました。
さまざまな役職を歴任
アルバイトとして採用されてからは、正式に社員として雇用されるようになり、スカウトやトップチームのコーチ、強化部とさまざまなポストを経験します。
プロ経験者から監督になる場合、多くのケースでコーチから監督へとステップアップしていくのに対し、異色の経歴と言えます。
また、強化部に異動したのは、監督になるためのS級ライセンスを取得するためともいわれており、実際にS級ライセンスを取得しています。
スカウト、コーチ、強化部とクラブ側、選手側の意見がわかる貴重な監督となりそうですね。
2021年シーズンから監督に
2012年にはレヴィー・クルピ監督が家庭の事情で不在時には臨時で指揮を執ったことはありましたが、2021年には正式に監督になります。
シーズン途中から10数試合と短い期間でしたが、残留を果たし、2022年も監督として継続することが発表されます。
ついにアルバイトからJリーグクラブの監督へと上り詰めましたね。
これから、どこまで成長していくのか楽しみですね。
小菊昭雄監督の成績は?
2021年シーズンは指揮した試合が少なく、前任監督の影響も大きいので、参考にすることは難しいですね。
2022年シーズンは30節終了時点で4位、ルヴァンカップは決勝まで進出しています。
監督として初めてシーズンを通じて指揮をしていますが、初監督でACL出場権争い、カップ戦の決勝進出は大成功だと考えます。
また、2022年シーズン開始前に引退を含めて24名の選手を放出しており、復帰を含めて14名の選手を迎え入れています。
クラブとして大幅に人員を整理しており、これまで積み上げてきた戦術などが完全ではないにしてもリセットされた形になりました。
そのような中でのここまでチームをまとめあげたのは、小菊昭雄監督の腕の良さを物語っています。
あとは、この成績をコンスタントに残すことができれば、Jリーグを代表するような監督に慣れる日もそう遠くはないですね。
フォーメーションや戦術
それでは、どのようなフォーメーションや戦術なのでしょうか。
フォーメーションについて
基本的なフォーメーションは4-4-2(20試合)、4-2-3-1(10試合)を使用しており、攻守にバランスの取れた形となっています。(30節終了時点)
2016年からトップチームに帯同し、3人の監督の下でコーチとして経験を積んでおり、その中で多用されていたフォーメーションです。
これまでをお手本としているからこそ、このフォーメーションなのかもしれませんね。
また、平均得点1.53(昨年:1.24)、平均失点1.17(昨年:1.34)と大幅に改善されていることからも今シーズンの調子の良さを物語っています。
戦術について
基本的には高い位置からプレスをかけてショートカウンターを狙っているように見えます。
しかし、前線からのプレスで、ボールを奪えない場合はDFラインまでリトリートして、縦に早いロングカウンターを狙います。
カウンターが成立しない場合は、ビルドアップをして前線にボールを運ぶような戦術をとっています。
小菊昭雄監督の年俸は?
小菊昭雄監督の年俸は3000万円と言われています。
Jリーグの年俸平均が、6277万円ですので、平均よりは低いですね。
2021年のレヴィークルピ監督は1億円と言われていますので、セレッソ大阪が特別低いわけではないようです。
新任監督という立場であるため、低めの設定ですが、今シーズンの結果によっては、増額される可能性が高いですね。
小菊昭雄監督の評価は19/25点
それでは、デスラジおじさんなりの評価をしていきます。
ポイント
〇戦術:前線からプレスによるカウンター狙いや後方からのビルドアップを中心とした戦術が伺える
〇コミュ力:セレッソ大阪では兄貴分のような立場であり、選手のコミュニケーションはよく取れている印象
〇采配:監督経験の少なさからなのか、一度うまくいかないとズルズルと修正できない印象
〇選手の成長:選手を頻繁に入れ替えることから、若手の成長を促している
〇魅力:監督としての経験値の低さはあるものの、素質は十分にあると思いますので、今後に期待できる
小菊昭雄監督の家族や子ども、兄弟は?
小菊昭雄監督は結婚しており、2021年のインタビューでは、中学一年生の息子さんがいると発言しています。
もし、サッカーをしていれば、Jリーグクラブの監督から直接指導を受けられるんですね。
うらやましいです。
小菊昭雄監督についてもっと知りたい方は本がおすすめ!
小菊昭雄監督についての本は見当たらなかったですが、監督業に興味を持った方にはこちら
の本がおすすめです。
まとめ
今回の記事では、小菊昭雄監督の経歴や戦術、評価、家族などさまざまな内容について触れてきました。
プロ経験の無い、珍しい監督として今後の活躍に記載したいですね。
参考URL
https://www.sankei.com/article/20211102-VCEOGCQ35BKYPIWWCSCALY4RI4/
https://www.cerezo.jp/teams/staff/akio_kogiku/