1998年にJFL初優勝を果たし、J2に参入したFC東京。
その後、一度はJ2に降格しますが、翌年にはJ1に復帰するなど、安定した結果を残しています。
そんな、安定した結果を残すクラブの運営って気になりますよね。
今回は、FC東京の運営会社である、東京フットボールクラブ株式会社がどのような運営をしているのか、売り上げや採用などを紹介します。
今回の記事ではわかることは以下の内容です。
この記事でわかること
〇東京フットボールクラブ株式会社の採用や求人について
〇東京フットボールクラブ株式会社の会社概要や社長について
〇東京フットボールクラブ株式会社の経営状況について
この記事の信憑性は以下の内容です。
この記事の信憑性
〇小学生からサッカーをはじめ社会人リーグでもプレー
〇大学時代は指導者を目指し、地元クラブのコーチや教員免許を取得
〇現在は金融関係の企業に勤めています
東京フットボールクラブ株式会社はミクシィの子会社!?
2021年12月10日に東京フットボールクラブ株式会社の臨時株主総会にてミクシィの子会社となることが承認されました。
2018年からFC東京の株主となり、2019年からはマーケティングパートナーとしてより、深くFC東京と関わっていました。
そして、ミクシィは保有株式を1000株から2万4000株に、議決権所有割合は4.2%から51.3%となり、2022年2月にはミクシィ出身の川岸滋也さんが社長に就任しました。
東京フットボールクラブ株式会社の前身である東京ガス出身者ではない方が社長となるのは初めてのことであり、ミクシィの子会社となったことを改めて認識される出来事でした。
FC東京、ミクシィそれぞれの狙い
FC東京としては、コロナ禍の中で落ちた収益を増やし、赤字からの脱却する狙いが大きいです。
ミクシィとしては従来から投資していたスポーツ事業の強化が大きな狙いになります。
バスケットボールの千葉ジェッツを子会社化し、ヤクルトスワローズのスポンサーにもなっており、着々とスポーツ事業への強化を果たしています。
鹿島アントラーズのメルカリ同様にIT企業がスポーツビジネスに参入してきていますね。
東京フットボールクラブ株式会社の沿革について
現在はミクシィの子会社となっている東京フットボールクラブ株式会社ですが、前身である東京ガス時代を含めると歴史は古い組織になります。
FC東京の運営会社としての概要や歴史について紹介します。
FC東京の会社概要は?
それでは、東京フットボールクラブ株式会社の基本情報として会社概要を紹介します。
会社名 | 東京フットボールクラブ株式会社 |
創立 | 1998年10月1日(都民の日) ※1935年に前身の東京ガスフットボールクラブが創部。 |
所在地 | 東京都調布市下石原1-2-3 TSOビル |
資本金 | 1762百万円 |
社長 | 川岸滋也 |
1997年に東京ガスフットボールクラブに改称をするとともにJリーグへの参加を決めると、1998年にはJFLを勝ち抜き1999年からJ2への参加を決めました。
東京をホームタウンにしているクラブの運営会社であるため、ほかの地域とは異なり人口減少も少ないことから、さらにクラブ規模が増大していくことが期待できますね。
FC東京の社長は?
前述しましたが、2022年2月にミクシィの事業部長を務めていた川岸滋也さんが社長に就任しました。
慶應義塾大学を卒業後、1999年にNTTドコモに入社するとネット関連事業に携わり、2008年にミクシィに入社します。
その後株式会社リクルート転職しますが、株式会社リクルートでもネット関連事業に携わり、2020年に株式会社ミクシィに戻ってきました。
その後、2022年に東京フットボールクラブ株式会社の代表取締役社長に就任します。
スポーツ自体は好きなようで、バスケやバドミントンは得意ですが、サッカーについては見る側でいるようです。
FC東京の歴史は?
これまでの東京フットボールクラブ株式会社の主な出来事を紹介します。
主な出来事
〇東京ガスフットボールクラブが創部(1935年)
〇JFL初優勝とともにJ2へ参入(1998年)
〇東京フットボールクラブ株式会社が設立(1998年)
〇J2で2位となりJ1への昇格を決める(1999年)
〇現在の本拠地である味の素スタジアムが完成する(2001年)
〇第三者割当増資にて株式会社ミクシィの子会社となる(2021年)
前身の東京ガス時代から数えると90年近くが経過しており、歴史のあるクラブとの印象があります。
しかし、2022年時点でJ1リーグの制覇はいまだに叶っておらず、ミクシィの子会社化したことによる運営の変化とともにさらなるクラブ強化に期待したいですね。
また、ホームスタジアムである「味の素スタジアム」は東京都内であるものの、ホームタウンが東京である利点を生かすために23区内にホームスタジアムを設立する計画もあります。
候補地として考えられている代々木公園サッカー・ホッケー場には多くのクラブが興味を示していることもあり、実現するかはわかりませんが、これからの動きが楽しみですね。
4万人規模の新設サッカースタジアムが「代々木公園サッカー・ホッケー場」(東京都渋谷区)に完成すれば、JRの原宿駅と渋谷駅以外に千代田線と小田急線の代々木公園駅と代々木八幡駅からも歩いて行ける。
アクセスの良さはもちろん、新型コロナウイルスが収束すれば、仕事終わりに手軽にアフターを楽しむ場所としても困らない。
そんな立地のいい場所だけに東京をホームにするFC東京、東京ヴェルディの2チームは言わずもがな、代々木から距離のあるFC町田ゼルビアも狙っているという噂がある。
引用元:日刊ゲンダイ
東京フットボールクラブ株式会社の事業内容や経営状況について
ここまで東京フットボールクラブ株式会社の会社概要や歴史について紹介しました。
ここからは現在の事業内容や経営業況などを紹介します。
FC東京の事業内容は?
基本的にはFC東京の運営とスクール、グッズ販売がメインの事業内容となります。
コロナの影響もあり、FC東京の運営に大きく関わる観客動員数が減少してしまいました。
このFC東京の運営についてはミクシィの子会社したことにより大きく変化して行くことになると考えられます。
特にミクシィのもつ強みであるITをサッカー事業に活かしていくこととなります。
これまでのクラブの伝統、歴史を尊重しながらも、当社がもつDX、ファンコミュニティ、プロモーション、ファンイベント、SNS活用、CSR活動などの経営ノウハウをプラスし、よりファンやサポーターに愛され、挑戦していくFC東京の発展をサポートしてまいります。
引用元:MIXI HP
FC東京の経営・運営状況は?
それでは、FC東京の運営状況について紹介します。
事業戦略について
ミクシィの子会社となったため、ミクシィの強みを取り入れた戦略をしていきますが、具体的には以下のように考えているようです。
まずは、良いコンテンツ作りとして、FC東京を誰もが観たくなる・応援したくなるスタイルのチームに作り上げていくこと。
次に場作りとコンテンツの消費の仕方になります。
サッカー専用スタジアムや地域の飲食店との連携やテクノロジーを活かしたサッカーの楽しみ方の検討になります。
売上について
コロナ前は売上高56億3400万円、最終利益4900万円の黒字決算でした。
しかし、コロナ禍となり、2021年1月期には、売上高45億8700万円、最終損失3億2500万円の赤字となってしました。
そのほかのクラブも同様に売上を落としていましたが、これがきっかけでミクシィのと手を組むことになります。
FC東京の株主やスポンサーは?
他クラブと異なり多くの団体や企業が株式を保有しているため、保有割合は5%以下と言われています。
ミクシィ以外は実際の細かい保有割合を明確にしていないため、詳細は不明です。
しかし、2022年10月時点で、362の団体や企業が株式を保有していることから各団体が5%以下の可能性も十分にありますね。
主な株主
〇ミクシィ(51.3%)
〇東京ガス
〇ENEOS
〇清水建設
〇三菱商事などなど
90社近くの企業や団体がスポンサーとしてついています。
主なスポンサー
〇ミクシィ
〇東京ガス
〇きらぼし銀行
〇清水建設
〇三菱商事
〇東京MXなどなど
当然と言えば当然ですが、紹介してみると株主とほどんど同じですね。
東京フットボールクラブ株式会社の新卒の採用や求人、従業員、年収について
それでは、公開されている情報の中で採用や求人、従業員等について紹介します。
新卒の採用や求人について
まずは、新卒の採用や求人について、定期的には行っていません。
そのため、必要な時に必要な数や、必要な技術を持った方を採用すると考えられます。
このように考えれば、新卒での採用は難しく、必要な技術を持った方を中途で採用する形になると思われます。
このような考え方は、そのほかのクラブと同じですね。
従業員について
従業員については明確に公開はされていませんが、リクルートなどの求人情報サイトを見る限りは、30人から60人ぐらいと考えられます。
しかし、ミクシィの子会社となってからはミクシィ出身の方も異動しているかもしれませんので、正確な従業員を知るのは難しいですね。
従業員として働き方についてはこちらの記事が参考になりますので、参考にしてください。
また、FC東京のスタッフではなくてもスポンサーなどの関連企業に勤めることでFC東京にかかわることもできますのでおすすめです。
年収について
従業員の年収については明確にはなっていません。
しかし、浦和レッズと営業利益や収益などは大きく差が無いことから同様と考えれば、一般的なサラリーマンと似たような形かなと思われます。
まとめ
今回はFC東京の運営会社である東京フットボールクラブ株式会社の沿革や運営、採用などを紹介しました。
首都である東京をホームタウンにしている数少ないクラブであるFC東京の活躍はこれからのJリーグの楽しさを国内外に普及させることにつながると考えています。
これからの東京フットボールクラブ株式会社の運営に期待したいですね。
FC東京に興味を持った方にはこちらの記事もおすすめですのでぜひご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
参考URL
https://www.recruit.co.jp/blog/culture/20220318_3161.html
https://mixil.mixi.co.jp/product/13562
https://mixi.co.jp/news/2021/1122/2553/
https://www.businessinsider.jp/post-247816